盤石に見えた首位軍団の足元で、捕手という〝最後の砦〟がきしみ始めた。
ブレーブスは20日(日本時間21日)、敵地ホワイトソックス戦に2―0で勝ち、連敗を「3」で止めた。それでも直前の17~19日(同18~20日)にはツインズに3連敗。一時は41勝20敗でメジャー最高勝率を誇り、ナ・リーグ東地区2位フィリーズに9・5ゲーム差をつけていたが、現在は75勝53敗。6連勝中のフィリーズは70勝58敗で、その差は5ゲームまで縮まった。勝率5割8分6厘はなおメジャー4位で、首位陥落が目前という状況ではないものの、以前の圧倒的な余裕は消えつつある。
そんな中、米経済誌「フォーブス」は21日(日本時間同日)、ブレーブスが18日(同19日)にチャッキー・ロビンソン捕手(31)とマイナー契約を結び、傘下3Aグウィネットに加えた〝苦肉の補強〟をクローズアップ。ロビンソンは今季ドジャースで8試合に出場して23打数2安打。8月4日(同5日)にメジャー40人枠から外す措置のDFAとなり、7日(同8日)に3Aへアウトライト、12日(同13日)に自由契約となっていた。まさにドジャースから「追放」された格好だ。
ただし、ブレーブスが求めたのは打棒ではない。ロビンソンのメジャー通算打率は1割2分4厘だが、3A通算では打率2割6分4厘、出塁率3割3分、長打率4割0分8厘。何より投手陣との連係や、守備面を評価されてきた捕手で「フォーブス」も「ポストシーズン争いを見据えた低コストの保険」と位置づけている。
背景には捕手陣の相次ぐ離脱がある。ショーン・マーフィーは5月に左手中指を骨折して長期離脱し、8月4日にようやく復帰。ドレイク・ボールドウィンも今季、右脇腹痛で負傷者リスト(IL)入りを経験した。さらに37歳ベテランのサンディ・レオンは3Aで60日間の負傷者リスト(IL)に入り、今季絶望となった。レオンはメジャー14年の経験を持ち、2018年にはレッドソックスで世界一も経験した存在だけに、控えの厚みという点でも痛手は小さくない。
まだ5ゲームの猶予はある。だが、かつての独走ムードは薄れ、秋を見据えれば捕手の層の薄さは見過ごせない。ロビンソンは確かに派手な切り札ではない。それでも首位陥落の火種になりかねない〝捕手難〟を食い止めるため、ブレーブスが打ち込んだ一本のくさびになりそうだ。












