巨人の山崎伊織投手(27)が上半身のコンディション不良により24日に一軍登録を抹消された。

 優勝争いを繰り広げるチームに衝撃が走った。今季5試合に先発して1勝1敗、防御率4・91としていた山崎はジャイアンツ球場で行われた投手練習に姿を見せず、先発予定だった25日のヤクルト戦(神宮)はベテラン・則本が急きょ先発することとなった。

 取材に応じた村田バッテリーチーフコーチは「一生懸命調整はしてくれたんですけど、昨日もブルペンに入れなかったりして。聞いたら少しコンディションのところでという話だったので。いい形でマウンドに上がってほしいので止めました」と本人から受けた申告を加味して故障班に合流となったことを明かした。

 戸郷と並んでダブルエースの一翼を担う活躍を期待されていただけに、シーズン終盤の離脱は大きな痛手。一方で「選手ファースト」で投手のコンディションを管理する一連の過程は、今季の巨人を象徴するものと言えそうだ。

 開幕投手のドラフト1位ルーキー・竹丸をはじめ、今季の先発陣は個々の疲労度などを考慮した〝リフレッシュ抹消〟を繰り返してきた。万全な状態でマウンドに送り込むための方針で、そのかいもあって先発陣の防御率は首位・阪神に次ぐリーグ2位の3・06を記録している。

 チーム関係者は「昔は『痛い、痛い』と言っている選手は二軍に落ちてしばらく一軍に上がってこられないというのが球界の常だったけど、今では体の違和感を申告しやすい環境になった。現体制では明確な復帰プランも示されているから、無理をして投げて壊れる、という悪循環がなくなったのは大きいのかな」と証言。時代の変化とともに橋上監督代行の下で〝ホワイト企業化〟した運用方針により、シーズンを棒に振るような事故が減ったとみている。

「試合数は少なくなりましたけど、その後も戦うことを前提に考えれば先があるので、いい状態でマウンドに上がれることを目指してもらう」(村田コーチ)との言葉通り、ポストシーズンで山崎の復活は絶対条件。「勇気ある申告」が最後の最後で奏功するのか――。