セ・リーグ最下位の広島とゲーム差なしの5位に沈む中日が〝偉業〟だ。本拠地球場の観客稼働率(最大キャパシティーに対する観客動員数の割合)が、24日時点で98・7%という驚異的な数字を叩き出し、セ界トップに君臨する可能性があるという。
中日の昨年の観客動員数は252万382人(72試合)で、2005年にNPBの観客数が実数発表となって以来、最多を記録した。だが、今季はそれをさらに上回る盛況ぶり。ここまでバンテリンドームでは60試合が行われ、満員御礼(3万5500人以上)にならなかったのは8試合だけで、3万3000人を下回ったは一度もない。最少は5月15日のヤクルト戦の3万3447人というからビックリだ。
また、バンテリンでは6月2日のソフトバンク戦以来、32試合連続で満員御礼が続いており、残り9試合もチケットはほぼ売り切れ。昨年の31試合連続を大きく上回る41試合連続「満員御礼」が決定的となっている。
今季のホームゲームは昨年より1試合少ない71試合だが、最終的には昨年とほぼ同数の252万人前後となる見込み。開幕から5連敗スタートで一度も4位以上の順位になったことがないチームとは思えない観客動員数に、球団サイドも「こんなにたくさんのお客さまにご来場いただき、本当にありがたいです」と感謝しきりだ。
バンテリンにはここまでの60試合で217万8240人(1試合平均3万6304人)が来場した。同球場の最大キャパシティーは3万6778人だけに稼働率は実に98・7%。中日球団はファンに足を向けて眠れないだろう。
3位・DeNAには3・5ゲーム差、4位・ヤクルトには3差とわずかながらCS進出の可能性は残されている。25日からは首位・阪神をホームに迎えての3連戦。井上一樹監督(55)は「夏休みももうすぐ終わりますし、これだけ満員のお客さんが来てくれてますしね。いい思い出になるようないい試合をできるように励みたいと思います」と語ったが、どんなに負け続けていても球場に足を運んでくれる熱いファンに夢を見せることはできるか――。












