パ・リーグの2位争いで、西武が一歩抜け出した。25日の日本ハム戦(ベルーナ)に3―1で勝利して4連勝。先発・平良が伊藤との投げ合いで7回無失点と好投し、ウィンゲンター、甲斐野へつなぐ3投手のリレーで逃げ切った。3位・日本ハムとの差を3から4ゲームに広げ、残る直接対決は4試合となった。

 球宴明け以降の約1か月は、両チームが連日のように2位と3位を入れ替える混戦が続いた。だが、ここへ来て生じた「4差」は小さくない。両チームを相手にしてきたパのスコアラー関係者が8月で明暗を分けたと見るのが、両軍が「勝ち負けとは別に、何を優先したか」という方向性の違いだ。

 中でも差が生じているのが投手陣。西武の先発は、ほぼ全試合で中6日以上を確保。救援陣も連投は「2」までとし、球数が30球になれば次戦は該当投手をベンチ外にするなど、酷使を避ける慎重な運用を重ねてきた。

 対照的に日本ハムについて、同関係者は「野手を通常より1人増やし、先発含め野手17人、先発・中継ぎ含め、投手陣9人の編成でこなした試合が西武より多かった」と指摘。「結果的に中継ぎ陣の負担が増した感がある。野手を増やして臨んだのは、野手のスタメンを試合中の代走や守備固めを考えないといけない布陣で臨んだ面があったから」とも続けた。

 背景には今季、捕手を守っていなかった郡司の再起用、本来は捕手の吉田の外野起用、内野が本職のカストロの外野起用、勝負どころでのレイエスへの代走などがある。試合途中の守備や代走要員を多めに控えさせる必要があったと推察される。

 その影響は数字にも表れている。8月の西武投手陣は先発、救援とも防御率2点台で前月から良化。一方、日本ハムの救援防御率は7月の2点台後半から8月は4点台後半まで悪化し、救援陣を中心に〝勤続疲労〟が露呈し始めている。

 なんとも皮肉なのが25日の直接対決だ。先発を除くベンチ入り投手は日本ハムが9人、西武が8人。それでも人数の少ない西武が平良からウィンゲンター、甲斐野へつなぎ、3人で1失点に封じた。

 8月は西武が13勝7敗、日本ハムは8勝11敗1分。両軍とも残り26試合。首位ソフトバンクもこの日勝ったため5・5ゲーム差は変わらないが、9月戦線で上を追う「余力」は、確実にレオ軍団のほうが多く残していそうだ。