〝所沢決戦〟でも、勝算はある――。日本ハムは25日、2位・西武との直接対決(ベルーナ)に1―3で敗れ、3連敗を喫した。先発の伊藤が4回まで無失点と踏ん張る中、打線は5回無死二、三塁の絶好機を逃し、その裏に先制点を献上。8回に清宮の14号ソロで1点差に迫り、なお一死満塁まで攻めたが、あと一本が出なかった。首位ソフトバンクとは9・5ゲーム差、2位西武とは4ゲーム差に広がり、リーグ優勝だけでなく、CSファーストステージの本拠地開催をかけた2位奪回にも正念場を迎えた。
仮にこのまま3位で終われば、10月のCSファーストステージは現時点で西武の本拠地・ベルーナドームで行われる。敵地での短期決戦は独特の空気に包まれ、調整面でも勝手が違う。何より2年連続で地元開催を続けてきた日本ハムにとって、3年ぶりの敵地CSとなれば屈辱だ。
それだけに新庄剛志監督(54)も「そりゃ絶対エスコンでやりたいですよ」と断言。「球団(の収益)どうこうじゃなくファンのみんなに(試合を)見せたいですからね」と2位通過での本拠地開催を熱望している。
ところが、指揮官は最悪のケースにも妙に強気だ。3位で終えた場合についても「(CSの)球場は所沢でしょ? ファイターズ、いいんですよ」。〝所沢決戦〟にも自信をのぞかせる。
背景にあるのが今季の相性だ。日本ハムは西武に21試合で9勝12敗と負け越している一方、ベルーナドームでは9試合5勝4敗と勝ち越している。他のパ・リーグ敵地球場ではすべて負け越している中、所沢だけは白星が先行している。
加えて、西武本拠地で夏場の大敵となる酷暑も、CSが行われる10月には和らぐ。守備面でも人工芝主体のベルーナは、土の部分が広く球足も速いエスコンとは勝手が異なり、自軍の〝弱点〟とされる守備陣への負担を軽減できる可能性がある。こうした隠れた〝アドバンテージ〟も、指揮官が敵地決戦に勝機を見いだす理由なのだろう。
もちろん、まず目指すべきは2位を奪い返してのエスコン開催だ。それでもデータを読み、あらゆる策で流れを引き寄せるのが新庄野球の真骨頂。3連敗で後退した日本ハムだが、たとえ所沢に回っても逆襲のシナリオは残されている。












