白星の代償は、できる限り小さくしたい。巨人が25日のヤクルト戦(神宮)に8―6で勝利。首位・阪神とのゲーム差を2・5に縮めたが、甲子園での直接対決を目前に控えるだけに、ここからは「どう勝つか」も重要になってくる。
試合は序盤から乱打戦となった。初回にダルベックの21号3ランで先制し、2回にも2点を追加。一方、先発予定だった山崎の登板回避を受け、急きょ先発した則本は3回途中4失点で降板した。それでも打線が追加点を奪い、6回以降は救援陣が無失点リレー。計7投手をつぎ込む総力戦で、3時間55分の接戦をものにした。
橋上監督代行は「『さすがに今日の試合は負けらんないぞ』ってことで、ブルペンも残り試合を考えて、だいぶ早め早めにいろいろと用意してくれていたので、なんとか勝ちきることができました」と投手陣をねぎらった。
勝ち方まで選べないのが勝負の常。とはいえ、ただ勝てばすべて良しという時期でもない。接戦のたびにブルペンを総動員する展開が続けば、1試合ごとの負荷は確実に積み重なる。真夏の神宮で30度を超える厳しい暑さの中を、約4時間。しかも山崎の登板回避で急きょ先発を組み替えたように、先発陣のやりくりにも余裕があるとは言いがたい。目先の1勝を拾うために投手をつぎ込んで疲労を持ち越せば、28日からの阪神3連戦でその反動が出る恐れもある。
チーム関係者も「当然ウチだけに限らないが、今日の試合を見る限りでは酷暑によるダメージとここまでの蓄積疲労にそれなりに耐えている印象がある」と分析。「ヤクルト戦の残り2試合はテンポよく進めて、ダメージを最小限に抑えて甲子園に乗り込みたいところ」とも指摘した。
しかも阪神は同じ3連戦を空調の効くバンテリンドームで戦う。巨人に必要なのは、残るヤクルト2戦で白星を積み上げることだけではない。投手の消耗を抑え、守備時間を短くし、できるだけ良好な状態で甲子園へ向かうことだ。
V争いが佳境を迎える中で「勝利」と「コンディション管理」を両立できるかが、首位追撃の成否を大きく左右しそうだ。












