実に重たい1敗だった。ソフトバンクは26日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、5―6の逆転サヨナラ負けを喫した。2試合連続で初回に5点を奪いながら逃げ切れず、2位・西武も敗れたためゲーム差は5・5のまま。優勝マジックは「22」へひとつ減ったものの、歓喜へのカウントダウンとは裏腹に追われる王者にはVへの重圧がじわりとのしかかっている。
痛かったのは終盤だ。5―3の9回、守護神・杉山が二死二、三塁から代打・山本に同点の2点打を浴びた。延長10回には鈴木豪が一死から山口にサヨナラ本塁打を献上。最大5点のリードを守り切れなかった。
杉山は20日の日本ハム戦(エスコン)以来の登板だった。22日の試合前練習中に右足を痛め、22、23日はベンチを外れ、25日の今カード初戦から再びベンチ入り。この日が負傷後初登板だったが、苦い結果となった。
小久保裕紀監督(54)は患部について「テーピングをしている」と説明し、「(プレーに)影響がないということは絶対にない」と断言。その上で「今の状態でパフォーマンスが出せるのか。ピッチングコーチと確認したい」と語った。7回を担ってきたオスナも不調で登録抹消中。強固さを誇った勝ちパターンに、シーズン終盤で不安がにじむ。
残り29試合。数字だけを見れば、依然として鷹が優位に立つ。それでもチーム内からは「勝てる時に勝っておかないと。足をすくわれる」と危機感を募らせる声も上がる。西武は8月13勝で、ソフトバンクの12勝を上回る。リーグ連覇の過程で終盤の「1敗の重み」を知るだけに、背後から迫られる側の心理は軽くないだろう。
福岡移転後初のリーグ3連覇へ、Vロードは決して一本道ではない。〝生みの苦しみ〟にさいなまれるホークスが、ここから本当の踏ん張りどころを迎える。












