巨人は27日のヤクルト戦(神宮)に9―2で大勝し、カード3連勝。今季最多の貯金12とした。
打線は初回から46歳と球界最年長の相手先発・石川を攻略し、5安打6得点を奪った。「8番・中堅」でプロ初スタメンの鈴木大はプロ初打席で2点適時打を放つと、その後も適時打を放ち、2安打3打点に初盗塁と躍動。橋上監督代行も「上出来ですね。打席内で積極性も非常に感じましたし、今後、いろんな意味で起用の幅が広がったかなという気はします」と目を細めた。
優勝争いも佳境を迎える中、巨人には日々〝ニューヒーロー〟が誕生している。この日お立ち台に立った鈴木大のみならず、8月だけでも、9日に昇格即勝ち越し打を放った岡田、22日にプロ初先発初勝利を挙げた代木ら出場機会の少なかった選手が次々と活躍。28日からは今月中旬に手痛い3タテを喫した阪神との再戦が控えるが、フレッシュな顔ぶれの躍動に加え、3連勝で勢いに乗るチームに〝押せ押せムード〟が漂っていても不思議ではない。
だが、ナインは意外なほど冷静だという。チーム関係者は「劣勢の場面でも『点を取ろう』と活気づいてチームの雰囲気がいいのは間違いないですが、それは開幕から一貫して変わらないところです。チームは連勝しても浮つかず、連敗しても沈みすぎることなくフラットですよ」と明かす。
その空気を支えるのが、ベテランの存在。若手が先発出場の機会を増やす中で坂本、丸、小林ら、長年にわたり幾多の修羅場をくぐり抜けてきたナインがベンチにどっしりと構え、浮き足立ちそうなチームを律する。若手の躍動とベテランの落ち着きが、今の巨人には同居している。
指揮官も阪神戦を見据え「毎試合毎試合、相手が違いますから、今日のゲームが明日につながるかというと、それは関係ないと思います。明日は明日でまた勝てるように最善をつくしたいと思います」と、まさに〝凪(なぎ)〟の精神。勢いはそのままに、頭は冷静に――。首位奪還へ、一戦一戦を積み重ねる。












