14年ぶりCS進出を目指す井上竜にとっては、痛恨の一敗だ。中日は27日の阪神戦(バンテリン)に3―4で敗れ、連勝は5でストップ。3位・DeNAとのゲーム差は2・5に広がった。
1点リードの8回に2番手・橋本が坂本に逆転2ランを許したのが直接の敗因。だが攻守でチームの足を大きく引っ張ったのは、「5番・右翼」で先発出場したジェイソン・ボスラー外野手(32)だった。初回二死二塁の場面では遊ゴロ。福永、上林、細川、サノーの4連打で2―1と勝ち越した直後の3回無死満塁の場面では、ニゴロ併殺(三塁走者は生還)とバットで〝いいところナシ〟だったが、それ以上に痛かったのが守りのミスだ。
3―1で迎えた6回無死一塁の場面で阪神・佐藤は右前打。ここでワンバウンドした打球をボスラーはバンザイして後逸してしまい、無死二、三塁とピンチを広げてしまった。一死後、前川の一ゴロで三走が生還し、1点差に詰め寄られた。
井上監督は「僕らもチームとして戦っているわけですから、そこ(ボスラーの失策)にフォーカスするつもりはありません。周りの人が四の五の言ったとて、こちらの方でジェイソン(ボスラー)をライトで使っているわけですから。あいつの必死さ、そらしてから一生懸命走って、〝しまった〟というところを見た時にあいつを責めることもできない。ジェイソンの守備が、ということは言いません」と口にし、ボスラーをかばった。
とはいえボスラーのまずい守備がなければ、7回2失点でマウンドを降りた中日先発の金丸がもう少し長いイニングを投げられた可能性もあった。それだけに「なぜボスラーを使ったのか?」という声がネット上だけでなく、中日OBや球団内からもあがった。
阪神先発の下村は右投手。岡林が打撃不振で、コンディション不良の板山を前日(26日)に抹消したというチーム事情もあって、井上監督は前日(26日)に代打で二塁打を放っている左打者のボスラーをスタメン起用したとみられる。
だがボスラーはこの試合の前まで打率1割9分4厘、7本塁打、19打点と助っ人としては物足りない数字。「6番・右翼」で先発出場した7月25日のDeNA戦(バンテリン)では右翼の飛球に対して3度ダイビングキャッチを試みたものの、1度も捕球成功とはならず「ボスラーの守備は怖いから、ライトでは使わない方がいいのでは」いう不安の声が中日OBの間からも出ていたのも事実だ。
中日は28日から3位・DeNAと敵地での3連戦に臨む。昨年は3位・DeNAに0・5ゲーム差に迫った8月31日の直接対決で先発・藤浪晋太郎の死球を警戒して細川、石伊ら右の主力打者をベンチに温存したことで零封負け。その敗戦をきっかけにAクラス争いから脱落した苦い経験があるはずだ。昨年の二の舞とならないためにも、この3連戦が正念場と言える。












