阪神は27日の中日戦(バンテリン)に4―3で勝利し連敗は2でストップ。3回途中を7安打3失点と精彩を欠いた先発・下村を早々に見切り、継投策へ移行したことが奏功し終盤でゲームを引っ繰り返した。
値千金の決勝打をマークしたのは虎の正妻・坂本誠志郎捕手(32)だ。2―3の8回一死一塁で打席に入ると、竜2番手・橋本の投じた甘い直球を見逃すことなく一振り。白球は虎党の待ち受ける左翼席へ飛び込む9号2ランとなった。坂本は今月だけで7本目の本塁打。伏兵という言葉には収まらぬほどの存在感で虎のオフェンスを支えている。
2位・巨人もヤクルトを下したためゲーム差1・5は変わらず。とはいえこの日の一戦で竜にスイープを許せば、橋上Gに0・5差まで再肉薄されるところだった。剣が峰からの〝3タテ回避力〟がこの日も発動した格好だ。
この日で114試合を消化した猛虎だが、今季のセ・リーグ相手では同一カード3連敗はいまだにゼロ。「カード1、2戦目で連敗」というシチュエーションは今回を含め計8度あったが、その全てでカード3戦目で勝利を飾っている。
負傷による離脱者が続出し、なかなか独走態勢に入れないもどかしさもあるが、それでも大崩れしないからこそ安定して首位の座を守り続けることができている。夏の長期ロードを14勝9敗の好成績で終えた藤川虎は28日から本拠地・甲子園で巨人との直接対決3連戦に臨む。〝天王山〟を前にした藤川球児監督(46)は「ここからは甲子園の野球に変わる」と前置きした上で「ひとつずつやっていくというところですね。明日(先発)の村上から始まる中でいいゲームをしたい」と表情を引き締める。
殊勲の坂本も試合後に「試合の意味はみんなが分かっていると思う。みんなで束になって目の前の試合を勝てるようにやっていきたい」と主将らしくチームを鼓舞した。決して平たんではない球団史上初となる連覇への道。だが、直近3年で2度のリーグ制覇を経験している黄金時代のナインたちのメンタリティーはそこまでヤワじゃない。













