阪神は9日の広島戦(甲子園)に1―3で敗れた。先発の高橋遥人投手(30)は走者を背負いながら粘ったものの、7回途中2失点で3敗目(13勝)。打線も9回に飛び出した森下翔太外野手(26)の33号ソロによる1点だけに終わり、セ・リーグ相手では今季初の3連敗を喫した。

 高橋は毎回のように走者を許しながらも要所を締め、6回まで無失点。藤川球児監督(46)も試合後、「ヒットを打たれながらも粘り強くやってくれたかなと思います」と一定の評価を与えた。

 勝負を分けたのは7回だ。6回終了時点で101球だった高橋を続投させたが、一死から床田に遊撃内野安打、大盛に死球を与えて一、二塁。ここで2番手の木下里都投手(25)へスイッチしたものの、菊池に左翼線への先制適時二塁打を浴び、なおも一死二、三塁から中村に左前2点適時打を許した。一気に3点を奪われ、試合の流れを持っていかれた。

 藤川監督は木下について「こういう結果ももちろんありますけど、いかに振り返られるかが大事。ゲームの展開としても非常に難しい場面だったと思います」と語った。今季、一軍の救援陣で存在感を高めてきた右腕だけに、苦い経験を次へつなげることを求めた形だ。

 もっとも、痛かったのは攻撃陣だ。広島先発・床田の前に8回まで4安打無得点。3点を追う9回一死から森下が意地の一発をバックスクリーンへ運んだが、反撃はそこまでだった。指揮官も「もちろんそうですけどね。やっぱりスタートからできるだけ連動していきたいんですけどね。明日につながるようやっていかなければというところですね」と、打線全体のつながりを求めた。

 優勝マジックは「17」のまま足踏みし、2位・巨人とのゲーム差は2まで縮まった。重圧が増す9月、本拠地・甲子園でどう勝ち切るか。ペナントレースはいよいよ緊迫の度を増している。藤川阪神は最終盤の厳しさを改めて突きつけられた。