昨季の〝お得意さま〟が、連覇への不気味な壁に変わりつつある。阪神は9日の広島戦(甲子園)に1―3で敗れ、今季初めてセ・リーグ相手に3連敗。2位・巨人とのゲーム差は「2」に縮まり、優勝マジックも「17」のまま足踏みとなった。
先発・高橋は5回を除いて毎回走者を背負う苦しい投球。それでも6回まで無失点で粘ったが、7回一死一、二塁のピンチを招いて降板。2番手・木下が菊池、中村に連続適時打を浴び、この回3点を失った。
猛虎打線も広島先発・床田に大苦戦。ベテラン左腕の術中にはまり、8回までゼロを並べた。9回に森下の33号ソロで1点を返したが、反撃もそこまでだった。藤川球児監督(46)は「攻撃がなかなかできなかったので苦しかった。また明日つながるようにやっていかなければというところ」と振り返った。
優勝争いが激化する中、気がかりなのが広島との相性だ。今季の対戦成績は9勝9敗1分けの五分だが、後半戦は1勝3敗と分が悪い。
昨季は19勝6敗と圧倒し、貯金「13」を荒稼ぎした相手から今季はここまで貯金ゼロ。昨季の独走を支えた貯金源が、今季は連覇へのイヤな存在となりつつある。
さらに不気味なのが、2ゲーム差に迫る巨人が広島相手に14勝6敗と大きく勝ち越し、なお5試合を残していることだ。猛虎軍が思うように白星を積み重ねられない一方、巨人にとっては勝ち星を計算しやすいカードとなっている。
阪神にとっては残り2試合の巨人との直接対決だけでなく、いかに〝鯉退治〟できるかもペナントの行方を左右するカギとなりそうだ。
それでも指揮官は「純粋に残り試合も多いですからね。残りをしっかりやっていくというところですね」と淡々。周囲に惑わされず、あくまで目の前の一戦に集中する構えだ。
2リーグ制後初の連覇をつかみ取るためにも、赤ヘル軍団を抑え込めるか――。












