阪神は17日の広島戦(甲子園)に7―2で快勝。泥沼の7連敗からようやく脱出し、優勝マジックも「13」に減らした。

 連敗中は貧打にあえいだ打線が、ようやく目を覚ました。初回に佐藤の適時二塁打、大山の2点適時二塁打で一挙3得点。2回には森下が適時打、さらに4回には34号2ランも放ち、大山のバックスクリーンへの16号ソロも飛び出して突き放した。

 投げては先発・高橋遥人投手(30)が6回90球、5安打2失点で両リーグトップの14勝目(3敗)。プロ9年目で初めて規定投球回に到達し、最多勝に加え、勝率8割2分4厘で最高勝率のタイトルも視界に捉えた。

 その左腕を巧みに導いたのが女房役の伏見寅威捕手(36)だ。「(高橋は)前回(9日)も広島戦だったので、同じ攻めになりすぎないように、と。前回もヒットは出たんですけど、そんなに打たれたようなイメージはなかったんで。いいイメージで入れましたし、『要所を粘ってなんとか頑張っていこう』っていう話もしていました」と汗をぬぐった。

 昨オフに日本ハムからトレードで加入した経験豊富な女房役。巧みなリードで虎投手陣を支える一方、身につける道具にもささやかな〝こだわり〟がある。今季、試合前練習で愛用している白いアームカバーだ。

 黒や柄入りなどさまざまなタイプがある中、白を選んだ理由は「黒よりは白の方が涼しいかなと」。さわやかな笑顔で明かした。これまで所属したオリックス、日本ハムはいずれも本拠地がドーム球場。屋外の甲子園で戦う今季ならではのチョイスでもあり、その効果についても「あると思ってますかね」と実感している様子だ。

 勝負どころでは経験を生かしたリードで投手を操り、身につけるものにも自分なりの工夫を凝らす。プロ14年目のベテラン捕手が、グラウンド内外の〝ひと工夫〟で猛虎を支えている。