阪神13日の中日戦(甲子園)に0―1で敗れ今季ワーストを更新する激痛の5連敗。2位・巨人がDeNAに敗れたことでマジックは「16」に減ったが、シーズン最大の勝負どころの9月に入って2勝6敗。明らかな失速状態に陥っている。

 連敗中のチームを救うべく先発・才木は9回を3安打、無四死球、無失点と113球の力投。0―0のまま迎えたその裏に一死二、三塁とサヨナラの大チャンスを迎えたが、大山は空振り三振。前川への申告敬遠を挟んで坂本も右飛に倒れて無得点に終わった。才木をはるかに上回る142球を投げ切った竜先発・高橋宏のド根性に屈した格好だ。

 最終11回の攻防も次戦以降に引きずりそうな嫌なシーンの連続だった。藤川球児監督(46)が「後半戦のキーマン」として珍しく名指しで期待をかけていた2年目右腕・木下が一死一、二塁のピンチを背負うと、細川に決勝の適時打を献上。その裏の攻撃は森下、佐藤、大山に続く絶好の打順だったが、相手守護神・松山に難なく三者凡退に片づけられた。

 2戦連続で零封負けを喫した阪神は直近5試合でわずか4得点。47イニング連続で適時打なしとつながりを著しく欠く。藤川監督も立石や豊田らの一軍昇格などで打開を図るが、機能不全は解消されていない。

 他球団関係者は「8月末の直接対決で阪神が巨人をスイープした時には『もう9割5分で阪神の連覇だな』と思ったが、たった10日ほどで状況は大きく変わった。もう体感的には『ロクヨン(6:4)で阪神』くらいかな」と語り「最近の藤川監督の表情や試合後のコメントを目にしても、ずいぶんと追い込まれているのが伝わってくる」と指摘した。

 巨人と今季最後の直接対決は10月1日に甲子園で行われるが「当然そこは最大の天王山になるが、最終的な優勝決定は10月第2週。最後の最後までもつれ込むのではないか」との見方を示した。

 今季の阪神は度重なる天候不良に見舞われ、消化試合数が巨人より4試合も少ない。過密日程の中、心身の消耗を強いられる激しいV争いが143試合目までもつれた時、この日の木下のように疲労困ぱい状態の救援陣が最後まで持ちこたえられるかも気がかりだ。

「9月失速→V逸」のパターンを繰り返してきた西の老舗球団は息を吹き返せるのか。