雨雲までが、虎の連覇を阻むのか。阪神は10日に予定されていた広島戦(甲子園)が降雨のため中止。8日のカード第1戦も雨で流れており、藤川球児監督(46)は「もう皆さんも言うことないでしょ。雨については。自然ですから」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 チームは3連敗中。8月終了時点で4・5ゲーム差まで引き離した2位・巨人は10日の中日戦に勝利し、1・5差にまで迫られた。「ゲームがないだけなのに負けが続いているような錯覚を起こさないように気をつけて見ていきたい。あす一日、ジャイアンツ戦へ向けて練習をして気持ちをスカッとさせたい」。指揮官は12日の巨人との直接対決(東京ドーム)へ視線を向けた。

 今カードで中止となった2試合の振替日は未定。9月中に阪神と広島がともに空いている日は16日のみだが、ここに試合を組み込めば阪神は12連戦、広島は15連戦という過酷な強行軍になる。CSファーストステージは10月10日開幕。阪神は現時点で確定している残り日程だけでも甲子園11試合、横浜3試合、神宮2試合、マツダ1試合と屋外ゲームがずらりと並ぶ。そこへ今回の2試合の振替も加わるだけに、全日程を無事に消化できるかも気がかりだ。

 巨人とのデッドヒートが10月まで持ち越される可能性もある。そこで不安材料となるのが、チームを支えてきた中継ぎ陣だ。9日のカード第2戦では、今夏からセットアッパーに定着した木下里都投手(25)が救援に失敗。左アキレス腱断裂から復帰したばかりの石井大智投手(29)についても、藤川監督は「負荷はかかっている。休ませられたらいいですよね。どの選手もそうですが」と登板間隔への配慮が必要との認識を示した。大けがから戻ったばかりだけに、連戦での酷使は避けたいところだ。

 90年を超年える球団史で、まだ一度も成し遂げていないリーグ連覇。背後からは宿敵・巨人が迫り、空を見上げれば雨が日程を狂わせる。その先には息つく暇もない過密日程が待ち受ける。虎の「修羅の秋」は、まだまだ終わりそうにない。