ドジャースの大谷翔平投手(32)は9日(日本時間10日)、本拠地ロサンゼルスでのレッズ戦のスタメンを外れた。先発に復帰する予定だったが、右腕の状態が悪化したことから、変更された。

 試合前の会見でロバーツ監督は右上腕二頭筋というよりも、「腕全体」の問題と明かし、「月曜日(7日=同8日)のスイングで違和感があったようだ。昨夜(8日=同9日)になって知ったんだが、月曜日にあまり感触の良くないスイングがあり、まだ完全には回復していないということがわかった。だから今日は休ませて、その後、本人やメディカルスタッフと話し合い、今後どうするかを決める」と説明した。

 大谷は7日の取材対応で今季、投手復帰の可能性について「ほとんどの確率でそれはない。バッティング、オフェンスに集中したい」と今後はポストシーズンを含めて打者として貢献することを誓っていた。

 指揮官は「一番に優先すべきなのは、可能な限り健康な状態に戻すこと。今季終了までに100%になるかといえば、ならない」と断言。「その制約の中でスイングを作っていくことになる。ただ、違和感を抱えたままスイングを模索させたり、無理をさせるのは理にかなっていない」と付け加えた。

 地元紙「カリフォルニア・ポスト」(電子版)は「10月までに4度のMVP受賞者である頃の本来の姿を取り戻せるかどうか、不確実性はますます高まっている」と警鐘を鳴らした。

 それでもロバーツ監督は「彼がラインアップにいれば、間違いなく相手にとって大きな存在になる。ただ、今はまだ時間があり、必要なら数日間休ませながら、ポストシーズンへの準備として打席に立つ時間も確保できる」と復活を期待している。

 打者・大谷の凄さを熟知しているだけに当然だが、同電子版は「懸念はますます高まっており、彼が回復するための時間は急速に失われつつある」と指摘した。

 ロバーツ監督は「今日の状況だけを見れば、時間を戻してILに入れたいとは思う」と悔やんだが後の祭り。決断の遅れで、大谷の復活同様、ドジャースのワールドシリーズ3連覇も今や不透明だ。