鉄壁の守護神を支えているのは、剛速球だけではなかった。巨人のライデル・マルティネス投手(29)が10日の中日戦(東京ドーム)で両リーグトップの38セーブ目を挙げ、NPB史上6人目となる通算250セーブに到達した。
巨人は3―3の8回、泉口の適時打などで2点を勝ち越し、5―3で2連勝。首位・阪神とのゲーム差を1・5に縮めた。2点リードの9回を任されたマルティネスは打者3人をきっちり料理。試合後は「大きな記録にたどりつけるというのは全く想像もしなかった。率直にうれしい」と喜びをかみしめた。
2017年2月に中日の育成選手として日本球界でのキャリアを始め、24年オフに巨人へ移籍。29歳10か月、通算411試合目での250セーブは史上最年少、最速となり、外国人投手として初めて名球会入りの資格を手にした。
異次元のペースで積み上げてきたセーブ。その強さを支える武器の一つが、球団内でも驚かれる〝記憶力〟だ。チーム関係者の一人は「地頭がいいからか、記憶力もすごい。打たれた球種、コースは必ず覚えている。『あの時のはこうだった』とポンポン出るし、かなり前までさかのぼれるんじゃないかな」と舌を巻く。
球団では故・長嶋茂雄終身名誉監督や阿部慎之助前監督も、過去の対戦や球種を細部まで記憶し、そこから先の展開まで読む能力に長(た)けていたとされる。マルティネスにも、両元監督に通じる〝頭脳〟があるというわけだ。
巨人は12日から東京ドームで首位・阪神との直接対決に臨む。1・5ゲーム差まで迫った逆転V争い。最終回を託す絶対守護神の頭と右腕が、勝負の9月を左右する。












