阪神は16日に甲子園室内練習場での投手指名練習を実施。村上、才木、高橋ら先発陣がランメニューやトレーニングなどで調整を行った。

 そんな中、チームは苦境に立たされている。5日のDeNA戦(甲子園)から雨天中止も挟んで泥沼の7連敗。2位・巨人もDeNAに3連敗を喫したため、ゲーム差「0・5」の首位をキープし、優勝マジックも「14」に減ったが、数字とは裏腹にチームを取り巻く状況は深刻だ。

 特に重症なのが打線だ。15日の中日戦(甲子園)では森下の61イニングぶりの適時打が飛び出し、長かった〝タイムリー欠乏症〟には終止符が打たれた。それでも連敗中は得点力不足に苦しみ、好機をつくってもホームベースが遠い展開が続いている。

 投手陣も懸命に踏ん張っているものの、7連敗中は全試合で先制点を献上。追いかける展開を強いられ、試合の主導権をなかなか握ることができていない。

 それでも藤川球児監督(46)は連敗中、「続けなければいけないところと毎日のゲームに集中していくと、必ずこちらに(流れが)向く時が来ますから。常に顔を上げて戦い続けると。そうすると必ず見えてくると思います」と強調。守備など随所に見える好材料にも目を向けながら、ナインに前を向き続けることを求めている。

 しかし現場周辺からは楽観できない声も聞こえてくる。あるチーム関係者は「どの選手も今が今シーズンで一番調子が良くない」と指摘する。

 象徴的なのが坂本だ。8月は打率2割8分4厘、7本塁打、16打点と打線をけん引したが、9月は一転して無安打、0打点。攻守で出場を重ねてきただけに同関係者も「坂本は捕手としての疲労もあるだろうし…」と心配する。

 また15日の中日戦で猛打賞をマークした森下についても「打球が上がらず厳しい状態だった。なんとかきっかけをつかんで復調してくれたらいいが」と慎重な見方を崩さない。さらに「シーズンが終わるまでに全員の調子が戻るのかも分からない。クライマックスシリーズ(CS)でなんとか上向けばいいと思う方がいいかもしれない」とも話した。

 シーズン終盤でまさかの大スランプに陥っている猛虎軍。指揮官が信じる〝流れ〟は、果たしていつ向いてくるのか――。