阪神は31日のヤクルト戦(神宮)に4―3で競り勝って2連勝。敗れれば2位転落となる一戦を鮮やかな逆転勝利でもぎとり、巨人と並ぶ同率首位の座をキープした。

 球宴の第2戦(29日、富山)を下半身のコンディション不良で欠場した森下翔太外野手(25)は、この日スタメンを外れベンチからのスタート。先発・才木浩人投手(27)が序盤で打ち込まれたこともあり、猛虎は中盤まで0―3とビハインドを背負う展開を強いられた。

 ゲームが大きく動いたのは7回の攻撃だ。一死から元山が左前打で出塁して一死一塁とすると、ここで藤川球児監督(46)は満を持して代打・森下をコール。左翼席の虎党のボルテージが一気に上がり、ヤクルト2番手・丸山翔はホームのマウンドでありながら虎の圧にのみ込まれていく。

 両者の対戦はフルカウントまでもつれるも、最後は勝負を半ば避けたようなスプリットで四球。一、二塁と好機が広げて打順が1番に戻った猛虎打線は近本の左前打、中野の右犠飛そして佐藤→大山の連続適時打でこの回一気に4点をゲット。圧巻のビッグイニングで、劣勢を一気に引っ繰り返した。

 木下→工藤→ドリスの継投も機能し、この日は1点差ゲームの逃げ切りに成功。後半戦開幕となった一戦を快勝で飾った形だが、試合後の藤川監督は怒気をはらんだ表情のまま報道陣の前に現れる。「才木は後半戦の最初という意味では、前回打たれたことも含めてどんな姿で出てくるかなと思っていたんですがポンポンと点を取られて。ピッチング内容というより、表情というか、戦う姿がもっとほしかった」。立ち上がりから連打を浴びて3点を失った先発右腕に対し、厳しい言葉を並べた。

 攻撃面に関しても「待つしかなかった。劣勢に進みましたから。ですけど、そういう戦いを求めているのではないので」イラ立ちをのぞかせる。「才木が投げている、この前の悔しさをというところで2回で7安打というのは次までに戻ってくることを期待しているので。勝負なんでね。ピッチングをうまくやるというのは、この時期ではない」と再度、才木にゲキを飛ばした指揮官は「とにかくチーム一丸で戦うと。全面的に勝ちに行くために、戦う人数をひとりでも増やさないといけないと思いました」と語り、自ら会見を切り上げた。