セ3位のヤクルトは2日の阪神戦(神宮)に3―4で競り負け、同一カード3連敗。4位・DeNAに2ゲーム差まで肉薄された。

 先発したウォルターズは4回3失点。打線は4回に二死二塁から相手の失策と、長岡の適時打で同点としたが、9回のマウンドを託されたキハダが坂本に決勝弾を浴びて万事休した。池山監督は「チャンスはつくっているんですけどね。なかなかつながりが…。若い選手が多いので、この経験を必ず生かしていかないと。火曜日からまた相手も変わりますので、仕切り直しです」と前を向いた。

 7月からの失速に歯止めがかからないスワローズだが、戦力の不安定さもチームを苦しめている。右太もも裏の肉離れから7月17日に復帰したばかりだった丸山和が腰の張りを訴えてこの日、再び登録抹消。阪神戦で打率5割2分(25打数13安打)と好相性を誇っていただけに、大きな戦力を欠いての一戦となった。

 さらに今季は山田が春季キャンプ中に左脇腹を痛めて開幕二軍スタートとなり、いまだ一軍合流の見通しは立たず。7月22日に自打球で右眼球打撲、右眼窩内側壁骨折と診断された中村悠は手術を終えて治療に専念している。また、ドラフト1位の松下は右有鉤骨不全骨折によるリハビリを続けるなど、故障者が後を絶たない。

 多くの選手が戦線離脱する状況をヤクルトでは「ヤ戦病院」とやゆされることもあるが、その中で異彩を放っているのが武岡龍世内野手(25)だ。2019年の入団以来、大きな故障とは無縁でネット上などで「武岡だけはケガをしない」と話題に上ることもある。

 本人を直撃すると「ああ、そうなんですか」とあっさり。最後に負傷した記憶をたどりながら「ん~、中学生とかですかね」と首をひねったほどやはり縁がないようだ。その秘訣については「うまくやってます」と多くを語らず、その〝鉄人ぶり〟はベールに包まれたままだが、プロ野球選手にとって頑健な体は大きな武器の一つだ。

 この日は出場機会を得られなかったものの、無傷の男の存在はチームの明るい材料となっている。