ロッテ・佐々木朗希投手(20)が江夏と大谷の伝説に挑む。22日の西武戦(ZOZOマリン)で7回3安打無失点9奪三振と好投し、5月20日以来の6勝目(1敗)をマーク。登板翌日の23日はリラックスした様子でランニングやキャッチボールなど軽めに調整した。

 井口監督によると、次回登板は7月1日からの楽天3連戦(ZOZOマリン)のいずれか。最短でも中8日での登板になる。

 その一方、注目されているのが、7月26日(ペイペイ)、27日(松山)での球宴初登板。ファン投票ではパ・リーグ先発投手部門で22万3742票(23日現在)を集めトップを走っており、このまま初選出される可能性が濃厚となっている。

 12試合(81回)で114奪三振をマークする佐々木朗に期待される記録といえば、まずは阪神・江夏豊が1971年の球宴第1戦(西宮)で記録した9者連続三振。プロ野球28年ぶりの完全試合を達成した4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では13者連続三振の日本記録も同時に達成している。

 さらに、もうひとつの〝記録〟が、2016年10月16日のCS第5戦で日本ハム・大谷翔平投手がマークした日本最速165キロの更新だ。

 複数のメジャー関係者が「球速よりも制球重視の佐々木朗はまだ全力を出していない。一度、アクセル全開にした彼を見ておきたい」と注視する舞台がまさに球宴というお祭りで、短いイニングでの〝全開朗希〟が、今から期待されている。

 力感のないフォームから打者が反応しきれない直球をコースに投げ切るスタイルが、剛腕のコントロール投手・佐々木朗の持ち味。しかし、球数限定の〝スターター登板〟をした場合、その剛球は一体どんな数字をたたき出すのか、という興味は尽きない。

 51年前の江夏の偉業と6年前の大谷の記録に同時に挑み、野球ファンの目をクギづけにできるというのが佐々木朗の本当の価値なのかもしれない。