決断の裏にあったのは――。昨年末に全日本プロレスを退団した元3冠ヘビー級王者ジェイク・リー(33)が、新年からノアのリングに参戦し大きな波紋を呼んでいる。予想された新日本プロレスではなく、方舟マットを新たな戦場に選んだのはなぜか。全日本時代と同じ入場曲、ガウンにした理由とは? 緊急取材で激白だ。

 ――8日のノア後楽園大会に初参戦した

 ジェイク 物理的にリングが少し広かった。だから、リズムが少し変わるかなあって思ったよ。あとは(観客から)名前を呼ばれて「あれ?」って思ったな。正直、もっとシーンとしてるかと思ったから。「コイツ、何をやるんだ?」じゃなくて「ジェイクはノアで何してくれるんだろう」っていう期待みたいなものを感じた。ノアのファンはこういうのを求めていたんじゃないか。

 ――退団後、最初のリングにノアを選んだ理由は

 ジェイク 今までいろんな団体の選手とやってきて、一番やっていないのがノアの選手だから。シンプルに面白そうだなっていうだけだ。

 ――今後はノアでの戦いが中心になるのか

 ジェイク そこは、これからの俺を見てくれよ。一つ言えるのは「俺はいつ、いなくなるか分からないよ」ってことだ。だから、いるうちに見に来た方がいい。多分、これからノアでいろんなことが起こるから。「当たり前」がずっと続くと思うなよ。

 ――ノアでの標的は

 ジェイク 俺はこのわんぱくな頭で考えて、一つひらめいたんだ。この団体は財力も選手の実力もあるんだろうけど、〝何か〟が足りない。その何かを今、補っているのは武藤敬司だ。でも、2月に引退する。じゃあ、それ以降どうなるんだってところだろ。だから、俺が武藤敬司の代わりをすればいい。

 ――武藤の代わりを…

 ジェイク 言いたいことは分かってるよ(笑い)。だから、それにはもっとキャリアと知名度が必要だ。だが、待てよ。ならばここの選手一人ひとりとやって、そいつらに勝っていけば、そこにつながるんだよ。そうしたら勝手にベルトも手元にくる。シンプルに言うとそういうことだ。その中でただ戦うんじゃなくて、面白い作品をつくっていくつもりだ。

 ――入場曲とガウンは変えなかった

 ジェイク あの曲が今の俺の世界観をつくってくれているから。俺はあの曲とともに「ジェイク・リー」をつくったんだ。だから(楽曲を提供してくれた)鈴木修先生には退団後、すぐに言った。「継続して使わせてください」って。ガウンも世界観をつくる上でメチャメチャ大事なんだ。あのガウンって、俺にしか合わないものだから。

 ――今のジェイク・リーでそのまま勝負するという決意表明だったのか

 ジェイク そう。俺が全日本にいた歴史は消えないわけだし。これからも全日本で学んで得たものを血肉として戦っていくよ。そういうのを入場でも見せていきたいから変えなかった。でも、これからいろんなところで戦って、渡り歩いたリングで得たものもむげにしたくない。

 ――変化はしていくのか

 ジェイク 得なきゃいけないものも、取り入れなきゃいけないものもあるから。それに合わせて入場曲やガウンも微調整していくことになると思うよ。ずっと同じなんてことはありえない。

 ――ところで新日本と戦いたい気持ちは、もうないのか

 ジェイク もちろん、あるよ。あそこにもやってない選手がいるからな。やった選手だって、やり足りないし。だから、俺にはやることがいっぱいあるってことだ。