米国・WWEに12年在籍していた大物ベテラン選手が、サプライズ復帰を果たした。

 10日(日本時間11日)のスマックダウン(オクラホマ州オクラホマシティー)では、US王者トリック・ウィリアムズが、カーメロ・ヘイズとノンタイトルで対戦した。カーメロが勝てばウィリアムズへの挑戦権を得る条件が付いたが、人気実力とも急上昇の2人だけに激戦となり、カーメロがとどめのナッシングバットネット(ダイビングレッグドロップ)を決めようとコーナーに上がった。

バロン・コービン(右)に手首をつかまれ驚くカーメロ・ヘイズ(©AbemaTV, Inc.)
バロン・コービン(右)に手首をつかまれ驚くカーメロ・ヘイズ(©AbemaTV, Inc.)

 ここで身長2メートルはあろうかという巨体の男がエプロンに上がり、カーメロの左手首をつかんだ。巨人は2024年11月に退団したバロン・コービン(41)だ。そのまま左腕を引っ張り、カーメロをロープに叩きつけた。

 さらに倒れていたウィリアムズに馬乗りになり、パンチのラッシュ。続けて、カーメロを引きずり起こして抱え上げ、エンドオブデイズ(変型フェースクラッシャー)でマットに打ちつけた。ウィリアムズにもエンドオブデイズをさく裂させてKOすると、雄たけびを上げた。

カーメロ・ヘイズ(左)にエンドオブデイズを決めるバロン・コービン(©AbemaTV, Inc.)
カーメロ・ヘイズ(左)にエンドオブデイズを決めるバロン・コービン(©AbemaTV, Inc.)

 コービンがリングサイドにあったUS王座のベルトを手にリングに戻ると、観衆から「ホーリー・シット!(超スゲー!)」の大チャントが沸き起こる。自身もかつて巻いたベルトを見つめたコービンは、KOした王者ウィリアムズの胸に落とし、不敵な表情でリングを下りた。異様な歓声からもわかるように、インパクト大の復帰となった。

 コービンは米プロフットボールNFLを経て、12年8月にWWEに加入。NXTで実績を残し、16年4月の祭典「レッスルマニア32」でメインロースターに昇格した。最高峰王座こそ奪えなかったものの、17年10月にはUS王座を獲得。同年の「マネー・イン・ザ・バンク」ラダー戦優勝、19年の「キング・オブ・ザ・リング」トーナメントVなど、シングルのビッグタイトルで存在感を示した。

US王座戦を戦っていた2人をKOしてしまったたバロン・コービン(©AbemaTV, Inc.)
US王座戦を戦っていた2人をKOしてしまったたバロン・コービン(©AbemaTV, Inc.)

 24年に契約満了で退団するまで12年の長きにわたり、世界最大団体で活躍したベテラン。加えて現在はブラジリアン柔術を習得した。近年は柔術の試合にも出場し、国際連盟主催の大会で優勝を飾っている。

 最後の試合は24年8月。1年11か月ぶりに進化した姿で戻ってきた〝男爵〟はウィリアムズ、カーメロら期待の若手を相手にどんな暴れっぷりを見せるのか。

 この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。