米国・WWEの覆面レスラーが、サッカー北中米W杯決勝トーナメント2回戦メキシコ―イングランド戦(5日=日本時間6日)が行われたメキシコシティーのアステカスタジアムに現れ、話題になっている。
開催国メキシコが9大会ぶりのベスト8進出を狙った大一番とあって、スタジアムには多くのサポーターが駆けつけた。同国出身のスーパースターで、ボクシング元世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル〝カネロ〟アルバレスも観客席に陣取って熱烈応援。ファンの興奮度はすさまじかったが、2―3でメキシコ劣勢の後半25分過ぎに中継画面には突如、覆面レスラーが映し出された。
試合はこのまま終了してメキシコは惜敗。イレブンは涙をこらえてサポーターにあいさつしたが、この際にも緑、赤、白のメキシコ国旗の色をあしらった覆面男が画面に現れ、なぜかカメラ目線で拍手を送った。
「DAZN」中継では言及されなかったものの、このマスクマンはWWE傘下のメキシコ・AAAで活躍する怪覆面「エル・グランデ・アメリカーノ」。WWE公式X(旧ツイッター)のスペイン語版にアップされた動画でも、アメリカーノとAAAインタビュアーで恋人のアンドレア・バサルテが、メキシコ代表を応援するためスタジアムを訪れたと紹介された。前半0―2の場面でFWキニョネスがゴールを決めて反撃すると、アメリカーノは立ち上がって絶叫しアンドレア、サポーターとともに大喜びしている動画も上げられた。
今回のW杯では日本―オランダ戦の中継で観客席のWWE女子世界王者リブ・モーガンが映し出され、解説の元日本代表MF本田圭佑が「誰?」と声を上げて話題になった。ニュースサイト「ITRレスリング」によると、英国BBCの中継では試合開始前にもアメリカーノが画面に現れ、「驚異的な反応」を呼んだという。
一方でアメリカーノの正体はドイツ出身の2世レスラー、ルドヴィク・カイザーとされている。ドイツ生まれで「アメリカ人」を名乗る覆面レスラーがメキシコを応援するとは何ともかとも言えないが、アメリカーノはスペイン語を習得して巧みに操る上に、ルチャ・リブレに敬意を示し、メキシコに忠誠を誓ったことで、同国のファンから絶大な支持を得ている。
怪覆面は試合後も動画を上げ「残念でとても悲しいが、今日我々が世界中に何者かを示すことができた」「このチームをメチャクチャ誇りに思う」などと〝母国〟代表の奮闘をたたえていた。












