新日本プロレス6日の後楽園大会で、大岩陵平(27)がエル・ファンタズモを撃破し真夏の祭典「G1クライマックス」(11日、米シカゴで開幕)の出場権を獲得した。最後の1枠を手に入れ2年連続の切符を手にした大岩は史上初の〝下克上V〟を宣言。シリーズ終盤の8月15日両国大会で現役を引退する師匠・天山広吉からの〝夏男継承〟を目指す。
Aブロック最後の1枠をかけた一戦で、大岩はファンタズモと一進一退の攻防を展開。最後はロールスルージャーマンスープレックスからTHE GRIP(ローリングラリアート)で3カウントを奪うと「これでG1クライマックス20人、そろったな! 俺が予選から優勝して、ビッグドリームつかんでやる」と宣言した。
初出場を果たした昨年に続き出場者決定戦からのスタートとなった。本紙の取材に「表向きはポジティブに言ってましたけど、そりゃ悔しかったですよね。会社から『まだまだだ』って言われてる気がして発奮材料にはなりましたけど」と振り返りつつ「本戦ではもちろん誰よりもいい試合をして、予選からの優勝で夢を見せたいなって。今まで誰もやっていないと思うので」と誓った。
今大会には特別な思いを抱いている。若手時代に付け人を務めた天山が、G1準決勝が行われる8・15両国で引退を控えている。大岩は「背中を見てきたので引退してしまうのは寂しいですけど、ケガも近くで見てるから、仕方ないのは分かるので。だからこそ天山さんが引退する今年のG1は俺が優勝します」と師匠への思いを明かした。
親身になって接してくれた優しき猛牛から多くのことを学んだ。「一番は『試合中に下を向くな』ということですね。『苦しい状況でも、痛いんだったらそれをお客さんに見せろ。そうすれば陵平は応援してもらえるから』って。そこからは苦しくても上を向くようになりました」
ヤングライオンを卒業してもリスペクトを忘れず、天山の得意技・大剛式バックドロップを「天山スープレックス」として使用。襟足を伸ばしたヘアスタイルも、天山のオマージュだ。「この髪形って正直、女性ウケめっちゃ悪いんですよ…。でも天山さんの元付け人として、この髪の毛にも気持ちを背負って戦ってるんだぞってことですね。角刈りにはしないですけど」と説明をした。
天山の現役最後の夏に、もう一つ受け継ぎたいものがある。「天山さんといえば夏、G1だったので。俺が〝夏男〟を継承します」。夢と栄冠と憧れの称号をつかむべく、THE GRIPの熱い夏が始まる。














