新日本プロレス、米国・AEW、スターダム、メキシコ・CMLLの合同興行「Forbidden Door(FD)」は、28日(日本時間29日)に米カリフォルニア州サンノゼのSAPセンターで開催され、大盛況のうちに幕を閉じた。試合後の記者会見ではAEWのトニー・カーン社長(43)が、新日本のIWGPヘビー級王者・辻陽太(32)の〝ボイコット〟発言に言及し、話題を呼んでいる。

 新日本の最高峰王者は、過去の「FD」でのIWGP王座戦の扱いを理由に、「俺はIWGPヘビーを復活させた男として、その価値を守らないといけないんです」と、ボイコットを示唆していた。この言葉通り辻は今大会に参戦せず。2022年から始まった「FD」で初めて新日本の最高峰王座戦が行われなかった。

「メディアスクラム」で辻の発言について「何か意見はあるか」と問われたカーン氏は、「新日本の棚橋弘至社長が参加してくれたことは大変感謝している」などと前置きした上で、「私は本当に辻陽太の大ファンなんだ。辻陽太とIWGPタイトルに敬意を抱いているし、彼にはまたここに来てほしいと思う。私は長年の彼のファンだから」と述べた。

 その上で「彼が言ったことを取り上げてくれてありがたいが、公平を期すために言っておくと、あの発言にはもう一つの側面もある。彼は、私が常に彼や新日本のレスラーたちに大きな敬意を払ってきた、と言っていた。彼もここに来るたびにAEWから尊重されていると感じていたし、新日本のレスラーたちもAEWや私個人から多くの敬意を示されていると感じたそうだ」と補足した。

 これは辻自身はカーン氏に好印象を抱いており、24年のFDに参戦した際には第0試合に出場したにもかかわらず、カーン氏が辻に「君のファンなんだ。来てくれてありがとう」と話してくれたという。選手への多大なリスペクトには「少なからずAEWから新体制でも参考にするところはあると思いますよ」と、AEWに対してポジティブな発言もあった。

 それだけに、カーン氏は「その言葉には感謝している。私は彼の大ファン。彼がここに来るたびにその気持ちを伝え、彼に常にそう感じてもらえるように努めてきた」と明かす。ボイコット発言後も辻への敬意は変わらず、AEW参戦を歓迎する姿勢を明確にした。

 新日本の最高峰王者と米メジャー団体の関係に、今後も注目が集まる。