【グレイシーハンターの〝真実〟 IQレスラー桜庭和志 実録 桜道(最終回)】グラップリングイベント「QUINTET」旗揚げのきっかけは2014年11月「Metamoris5」(ロサンゼルス)でヘンゾ・グレイシー(ブラジル)とのグラップリング戦でした。この試合がちょっとした動きでめちゃくちゃ盛り上がったんですよ。多分、海外で柔術人口が増えたからだと思うんです。だから関係者に「グラップリングをやりましょう」って散々言ったんです。
そういう着想だったから、最初は外国でやろうと思っていました。ルールをつくるにあたって、こう着させられたフランク・シャムロック(米国)戦でヒントを得て「指導」を導入。さらに柔道や剣道で昔からあるルールにヒントを得て団体戦の「抜き試合(※1)」でイベントを行うことになりました。
旗揚げ戦は18年7月に両国国技館。これからの盛り上がりを感じられる大会になったかな。ただやっぱり、海外でもやった方がいいと感じましたね。例えばドバイとか柔術を学校の授業でやるので、それだけ浸透しているんです。ただ今まで準備が整っても新型コロナウイルス禍だったり、中東情勢だったりでうまくいかなくて…。でもこの間、7月25日に京都での「QUINTET.6」もいい大会になったし、また海外に出ていけたらと思っています。
僕の近況? 今も練習はしていますよ。万が一プロレスとかで呼ばれた時に動けないのは嫌なんで。練習していて新しい技ができた時はやっぱりうれしいし面白い。趣味が仕事にもなっているって感じですかね。
自分のジム? うーん…(苦笑い)。「Laughter7」の時も思ったんですけど、僕は人に教えるのがあまり得意ではないんです。一緒に肌を合わせて練習して伝えることはできるけど。正直、感覚でやってるから…。例えば「RIZIN LANDMARK 15」(7月18日、広島グリーンアリーナ)のオープニングマッチで所君のジム(※2)の長野(将大)君がいい試合をしたみたいなんですけど。その長野君とは一緒に練習して〝こうやったらいいんじゃない?〟〝ああやったらいいんじゃない〟っていうふうに練習しながらアドバイスをしています。(長男の桜庭)大世には「自分で考えろ!」って言います(笑い)。
そんな調子だから、練習は体が動く限り続けるつもりです。今年57歳ですが、60歳くらいまでは動きたいなって。MMA? もちろんオファーがあれば全然やります。なんて言ったって、僕は引退してないですから(笑い)。 (終わり)
※1 5人出場して勝った選手が次の選手と対戦。一本を取れなければ引き分けでともに退場。
※2 所英男が主催する「リバーサルジム武蔵小杉 所プラス」














