ドラディション11月6日後楽園大会で新日本プロレスのウルフアロン(30)との初対決に臨む藤波辰爾(72)が、まさかのドラゴンスープレックス解禁を示唆した。

 同大会で藤波はザック・セイバーJr.と組んでウルフ&松本達哉と対戦する。1日には同大会で着用するガウンなどが神奈川・茅ヶ崎市のふるさと納税返礼品として登録されることが同市役所の会見で発表された。

 ウルフからは9月30日に行われた会見で「必ず投げます」と予告されていた。取材に藤波は「投げられてみたいなんて言っちゃダメなんだけど、ゴールドメダリストの投げを体感したい気持ちもある。見事な背負い投げとかね。できたら防ぎたいけど、自然と喜んで飛んでるかもしれないな」と冗談めかしつつ「彼の技をどう受け止めるか。久々ですよ、心地のいい緊張感というか」と腕をぶした。

 もちろん受けるだけで終わるつもりはない。「反対にこっちはドラゴンスクリューだったり、(カール)ゴッチさんから習ったレスリング流の投げをね。ドラゴンスープレックス…は自殺行為かもしれないけど、そのくらいの気持ちはありますよ。今の年齢、キャリアでウルフのような選手と当たること自体が光栄ですからね」とニヤリ。ドラゴンスープレックスは1978年1月に米国・ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン(MS・G)で世界初公開しWWWFジュニアヘビー級王座を奪取した藤波の代名詞だったが、80年代後半に腰を痛めて以降は封印状態にある。柔道金メダリストを投げるために約40年ぶりの解禁となればまさにプロレス史に残る奇跡だが、リスクも計り知れない。

「(佐々木)健介にやったジャーマンが最後(のスープレックス)だからね。あの時(98年4月)も自分への負担も大きかったけど…。MS・Gでやったあの時の冒険心が欲しいね」。龍狼対決は何やら風雲急を告げてきた。