米国・AEWのPPV「ALL OUT」(イリノイ州シカゴ)が26日(日本時間27日)に放送され、AEWインターナショナル王者のオカダ・カズチカ(38)が、元TNT王者で〝サイコキラー〟ことトマソ・チャンパ(41)との激闘を制し、王座防衛に成功した。

〝Bワード〟の応酬でチャンパとの遺恨が生じていた王者は、序盤から不敵な笑みを浮かべてスピーディーな攻撃を仕掛ける。エプロンでリング内の挑戦者から強烈なランニングニーを浴びると、実況席に座っていた「ドン・キャリス・ファミリー」のドン・キャリスがチャンパをけん制し、即座に形勢を逆転した。

 場外戦では観客席最前列に座っていたチャンパの妻と幼い娘の前で、場外バリケードを使ったエレベイテッドDDTを決める。さらに挑戦者の家族に向かって底意地の悪い笑みを浮かべると、何と少女に対して中指を立てる非道の振る舞い。ところが、チャンパのまな娘は両手の中指を立ててオカダに仕返しだ。まさかの反撃に王者も驚くと、怒りの挑戦者からパンチとヒザの雨アラレをくらった。

 チャンパは勇敢なまな娘とハイファイブをかわして、観衆は挑戦者への声援一色に。オカダは自らの愚行で不利な状況に追い込まれるが、すぐさま変型ネックブリーカー、ダイビングエルボードロップでペースを奪い返す。性懲りもなく中指式レインメーカーポーズを決めるも、今度はチャンパに中指をがぶりとかまれて猛攻を浴びる。硬軟織り交ぜた激しい攻防には、会場は「これぞ名勝負!」チャントで包まれた。

 オカダはコーナー上のせめぎ合いをチャンパの長いヒゲをつかんで制すると、またも実況席のキャリスが介入。レフェリーを引きつけた隙に、コーナーに隠していた凶器のドライバーを取り出した。だがカウンターのヒザ蹴りをくらい、ドロップキックをかわされた。続けてニーパットを外してのランニングニーを被弾。それでも3カウントは許さない。

 とどめのランニングニーを回避すると、丸め込みから相手の左手首をつかみながらラリアートを放つ。この一発が効いた。得意のドロップキックから変型バスターと一気にたたみかけ、最後は豪快にレインメーカーを命中させて、3カウントを奪った。

 王者は試合後も観衆に中指を立てると、再び挑戦の家族の眼前に立ち、不敵な笑みとポーズで挑発する。かつてのNWA世界ヘビー級王者のような完成されたダーティーファイトで、ベルトを守ってみせた。