米国・AEWの「AEW DYNAMITE」が8日(日本時間9日)に放送され、ケニー・オメガ(42)がAEW世界王者MJF(30)を撃破し、約4年8か月ぶりに同王座に輝いた。
負けたら二度と同王座に挑戦できない。王者から突きつけられた条件をのんだケニーは、中澤マイケルとともに試合前のインタビューに臨み「これがすべてだ。やるか、終わるか。もう後がない」などと、悲壮な胸中を明かした。その言葉通り、ケニーは序盤からこん身の攻撃を続けて、MJFを追い詰める。
この日はフロリダ州クリアウォーターの吹き抜け会場とあって、入場口のステージはビーチを模していたが、ケニーは監視台を使ってのムーンサルトアタックをさく裂させる。観衆も「レッツゴー、ケニー!」のチャントで後押しすると、背中へのミサイルキック、ノータッチ式トペ・コンヒーロの猛攻だ。さらにエプロンでもうろうとなった王者に、助走をつけてのシングルドロップキック。MJFを豪快に実況席まで吹っ飛ばし、テーブル葬に処した。
続けて場外にカミカゼで叩きつけるも、王者はしぶとい。ケニーを抱えて、場外バリケード際にあったパイプイスにパイルドライバーで打ちつける荒業をみせる。リング内でも雪崩式のリバースフランケンシュタイナーからロープを使った脳天杭打ちでマットに突き刺した。勢いに乗るMJFはダイヤモンドリングを取り出して指に装着。とどめの一撃を見舞おうとした。
ここでオーエン・ハート杯優勝者でAEW世界王座挑戦権を持つウィル・オスプレイが現れ、MJFからダイヤモンドリングを強奪する。レフェリーがオスプレイに気をとられたところで、ケニーはベルトを手にするが、凶器攻撃は思いとどまった。MJFはここぞとばかりに急所打ちからベルト攻撃で挑戦者を打ちのめすも、ケニーは何とカウント1でクリアし、すさまじい形相で立ち上がる。
自身に気合を入れるとパンチ、キックのラッシュからVトリガーを怒とうの3連発。最後は必殺の片翼の天使でマットに沈め、3カウントとベルトを奪った。ケニーには2度目のAEW世界王座戴冠。2021年11月に〝ハングマン〟アダム・ペイジに同王座を奪われてから、約4年8か月ぶりの奪還に、ペットボトルの水を頭からかぶり笑みを浮かべた。
これにより、8月30日(同31日)に英ロンドンのウェンブリースタジアムで開催されるメガイベント「ALL IN LONDON」で、王者ケニーvsオスプレイのAEW世界王座戦が決定。ケニーは自身のXに、バックステージでの画像とともに「1698日間待ち続けた末に、王座を取り戻してレースを終えた。俺を見捨てず、いつも信じてくれて、本当にありがとう。もう一度」とファンにメッセージ。次なるスーパーマッチへ準備を整える。












