新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(11日、米シカゴで開幕)に初出場するNEVER無差別級王者のウルフアロン(30)が8日、初優勝へのキーポイントを明かした。デビュー年での最高峰リーグ戦となるが、出場するからには頂点しか見ていない。リーグ戦9試合、決勝トーナメントも含め計11試合を戦い抜くためのヒントとなるのがあの〝敏腕策士〟の戦法だ。
出場者決定戦から勝ち上がりBブロックにエントリーされたウルフはこの日、全体記者会見に出席。「たくさんの選手たちとシングルマッチを行って、僕自身の強さというものを確固たるものにしたいと思っています」と意気込んだ。
ルーキーイヤーでのG1出場は2000年大会の鈴木健三以来、実に26年ぶりの快挙で注目を集めている。当時の健三は4戦全敗に終わりG1の壁に跳ね返された。だがウルフは取材に「僕はもう自分の明るい未来が見えてますので。初出場というのはあまり考えすぎなくてもいいのかなという感じもします。26年ぶりと周りからは言われますけど、やれることをやるだけです」と自信をのぞかせた。
さらにウルフは個人的にG1で印象に残っている試合として、矢野通と柴田勝頼の戦いを挙げた。「毎回矢野さんが丸め込んで瞬殺するというのが、意外と印象に残ってますね。リーグ戦で9回試合が行われるなかで何が大事かって、いかに他の試合にむけて体力を温存するのかも必要な要素だと思っているので。もちろん真っ向勝負でバチバチで勝てればこの上ないですけど、早く決められるのであればそこを狙いにいくというのも一つの強さの象徴なのかなと思います」。
策士としてG1でも数々の金星を挙げた矢野は、15年の公式戦では4分1秒、翌16年のG1ではわずか1分5秒で実力者の柴田から勝ち点をかすめ取っている。ウルフとはスタイルが違うものの、短期決着の有効性は長期間のリーグ戦では疑いようもない。「後先考えすぎるのもよくないかもしれないけど、9試合あることはたぶんずっと頭の中にあるので。相手のスキがあれば狙っていきたいですね。まずはいま持っているフィニッシュの精度を上げていくところなのかなと思いますが、それがもしも通用しなかったらやれることを想定はしておきたいですね」と、硬軟織り交ぜ〝秒殺狙い〟の戦法に切り替える可能性も視野に入れた。
G1を制すれば団体最高峰のIWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)への挑戦も確実となる。「まだそこまで意識はしてないですね。目の前の一戦一戦に集中したいです」と語るにとどまったが、スーパールーキーは本気で後藤洋央紀の持つ最速キャリア優勝記録(5年1か月)の大幅更新を狙っている。












