〝破壊王〟故橋本真也さん(享年40)の没後21年を11日に迎えた。闘魂三銃士として、ともにプロレス界に偉大な足跡を残した盟友・蝶野正洋(62)が取材に応じ〝橋本真也がいたプロレスの未来〟に思いをはせた。
蝶野、武藤敬司との「闘魂三銃士」として1990年代の新日本プロレスを黄金時代に導いた橋本さんは、2005年7月11日に脳幹出血のため急逝。蝶野は「坂口(征二)さんから(午前)11時ぐらいに電話がかかってきて『連絡来てないのか、橋本が亡くなったみたいなんだ』って言われて『まじかよ』って」と当時を回想。死去の約1か月前に食事の席を共にしたことを明かし「顔色は悪かったし、そんなに良い状態じゃないって本人もわかってる感じだった。カテーテルを何個かやるって言うので『大丈夫だよ』って話はしていた」と振り返った。
もし橋本さんが存命だったとしたら、現在のプロレス界はどのような景色だったのだろうか。蝶野は「潰れてるでしょ」と笑いつつも「橋本さんは年は俺よりも2つ下なんだけど、人の見方とか戦略とか、俺より先輩じゃないかと思うぐらいすごいものがあった」とその慧眼ぶりを称賛。その上で「武藤さんを俺と橋本さんで支えるなり、橋本さんを俺と武藤さんで支えるという形が取れてれば、全く違う時代になってた気はします。もっとデカいことができていた気がする」と3人が同じ団体で結束していた未来図を空想した。
00年11月に橋本さんは新団体であるゼロワンを設立。武藤は02年1月にケンドー・カシン、フロントスタッフ5人とともに団体を去り、全日本プロレスへ移籍した。蝶野は04年には三銃士興行を、05年5月の新日本東京ドーム大会ではリング上での集結を計画していたが、いずれも幻となった。もし実現していたら、リング上で蝶野は引退を宣言するつもりだったという。
「60歳を超えたらもう昔話だよね。ついこの間までそんな感覚はなかったけど…」と蝶野はサングラス越しに遠くを見つめる。三銃士最後の現役選手となったカリスマの胸の中で、絆は今も生き続けている。













