ノア・8日の後楽園大会で昨年末に全日本プロレスを退団したばかりの元3冠ヘビー級王者のジェイク・リー(33)が、GHCヘビー級王者の清宮海斗と危険な遭遇を果たした。

 この日の後楽園大会昼の部で初参戦したジェイクは、稲村愛輝をD4Cで沈めて初陣を飾ることに成功。続く夜の部では、ジャック・モリスと組んで清宮、稲村組と対戦した。開始からふてぶてしい態度で試合に臨み、黄色い声援の混じったブーイングを浴びたジェイクは、鋭い蹴りを放つなど体格を生かした攻撃で清宮組に攻め込んだ。

 試合は好調をキープするモリスが、ジェイクのアシストも受けて清宮をタイガードライバーで沈めることに成功。試合後はそのベルトへの挑戦を表明した上で、英語で「清宮は素晴らしい選手だしリスペクトしている。だが、去年のN―1で俺は清宮に勝った。だからもう一度1対1をしても俺が勝つ」と王者に敬意を払い王座奪取を誓った。

 これを隣で聞いたジェイクは「俺が通訳してやるよ。ジャックは『清宮。コノヤロー、いい加減俺にベルトを寄こしやがれ』って言ってるよ」と適当なことを口走ると「ジャックの方がハンサムだしクールだし強いから王者にふさわしいだろ」と後押し。さらに「俺はあの暗い王者に興味がないんだ。それよりも丸藤正道、杉浦貴。ノアをけん引してきたこの2人に興味がある。俺はいつまでここにいるか分からないんだ。早く組んでくれ」と方舟のトップを走ってきたベテラン2人の首に照準を合わせた。