全日本プロレス17日の大田区大会で、春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026(CC)」優勝者決定トーナメントが行われ〝マット界随一の偏屈者〟こと鈴木秀樹(46)が初優勝した。

 準決勝で斉藤ジュンを1分9秒で押さえ込んで勝利した鈴木は、決勝で潮崎豪と対戦。脇腹を痛めてテーピングを巻く潮崎に、コブラツイストなど情け容赦ない攻撃で突破口を見いだすと、最後は人間風車3連発で3カウントを奪った。試合後は3冠ヘビー級王者の宮原健斗とにらみ合い、6月18日の東京・後楽園ホール大会で挑戦が決定した。

 今回改めて浮き彫りになったのが、超大型選手が集まるCCゆえのコンディションの重要性だ。ジュン、安齊勇馬がケガで途中離脱。決勝の命運を分けたのもケガだった。徹底した脇腹攻めを鈴木も「痛めているところを攻めないと勝てないですから」と振り返る。

 各選手が手負いになる中、自身が好調を維持できた理由を「省エネです。頑張りすぎず、ヌルっとやっていたから」。この気付きを得たのが開幕直前だったといい「猫にブラッシングをしている時に『やる気のあるものは去れ』っていうタモリさんの名言を思い出したんです。去ったらダメだけど、改めていい言葉だな、と」と明かした。

 日常でも〝タモリイズム〟を実行した。「寝るか食べるか、猫を見るかしかしなかったです。一度〝CC中くらいはラーメンを封印しようか〟と思ったけど、そういうやる気を出したらダメだと自分に言い聞かせて食べていました」と涙ぐましい努力?を重ねた。

 最後に3冠戦への意気込みを「一発勝負だからまた違う。今度はやる気を出していきます!」。この勢いでベルトも奪取なるか。