米国・WWEの〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟イヨ・スカイが、期待の新星から貫禄勝利を挙げた。

試合前、アスカ(右)と別れのハグをかわしたイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)
試合前、アスカ(右)と別れのハグをかわしたイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)

 9日のPLE「バックラッシュ」で、遺恨の続いた〝明日の女帝〟アスカを激闘の末に破った。試合後は女帝と涙の和解。11日(日本時間12日)のロウ(テネシー州ナッシュビル)ではアスカから後継者に指名され、WWEマットから去っていく女帝を見守った。盟友リア・リプリーがWWE女子王者となったことで、タッグチーム「リヨ」も解消。新たな戦いが始まったイヨの前に立ちはだかったのはソル・ルカだ。

 カリフォルニア州オンタリオ出身の26歳は、2022年3月にWWEと契約。同年6月にデビューすると、体操で培った驚異の身体能力を武器に、第3ブランド・NXTで活躍し、NXT女子北米王座を獲得した。昨年12月のジョン・シナ引退試合「サタデーナイツ・メインイベント」ではシナに抜てきされて出場。最高峰王座獲得4度のベイリーを破る大金星を挙げた。4月にメインロースターに昇格すると、いきなり女子US王者ベッキー・リンチと抗争を始めた。端正なルックスもあいまって、人気も急上昇している将来のエース候補だ。

 イヨは若手の挑戦を楽しんでいるのか、序盤から笑みを浮かべて攻撃を受けて立つ。ソルが逆立ちの体勢になると、ボディーにドロップキックをぶち込んだ。場外の攻防でムーンサルトアタックをかわし、ハリケーンラナで吹っ飛ばす。

雪崩式スパニッシュフライまで繰り出したイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)
雪崩式スパニッシュフライまで繰り出したイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)

 だが、ソルも鮮やかなトルニージョを放ち、逸女にくらいつく。イヨは豪快なフェースバスターで逆襲。観衆からは「イヨ! イヨ!」のチャントが上がった。さらに変型バックブリーカーからコーナー上の争いを制し、鮮やかな雪崩式スパニッシュフライで叩きつけた。

 ソルも変型のブルーサンダーボムでマットに打ちつけて譲らない。熱戦になり、大技のかわし合いからソルが変型のトルネードDDTで一気にラッシュ。イヨのムーンサルト弾に両脚を突き立てカウンターを浴びせた。さらに驚異の必殺技ソルスナッチャー(後方回転式ダイヤモンドカッター)を見舞うも、イヨはこれを巧みにかわして電光石火の十字架固めで丸め込む。返し技がずばりと決まり、3カウントを奪った。

ソル・ルカ(右)を丸め込んで下したイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)
ソル・ルカ(右)を丸め込んで下したイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)

 試合後の逸女はソルに拍手を送り、健闘をたたえた。バックステージでも「ソル! あなたは未来のスターだね。いつかまた戦おう」とエール。ソルも「楽しみにしてる」と笑顔で握手する。逸女は「メンター(助言者)」だったアスカのおかげで、リング内外で成長できた。同じようにソルにも声をかけ、女子トップランカーとしての役割を果たした。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。