去就が注目される米国・WWEの〝明日の女帝〟アスカが、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟イヨ・スカイにバトンを渡し去っていった。

 9日のPLE「バックラッシュ」で遺恨決着マッチを戦い、大激闘の末にイヨのムーンサルトプレスで敗れた。2人の盟友だったカイリ・セインの退団を乗り越えた2人は、抱擁をかわして涙の和解。一方でこうしたアスカの姿は「別れの合図なのか」と指摘され、SNS上では女帝が退団、もしくは引退するのか、などと反響を呼んでいる。

 11日(日本時間12日)のロウ(テネシー州ノックスビル)では、バックステージでイヨが試合に備え準備していた。そこに「イヨ!」とアスカが声をかけてきた。2015年からWWEで戦い始めたころのように、顔の中央にラインを引いたフェースペイントを施している。2人は顔を見合わせるなり、ハグをかわした。

イヨ・スカイ(左)から感謝を伝えられるアスカ(©AbemaTV, Inc.)
イヨ・スカイ(左)から感謝を伝えられるアスカ(©AbemaTV, Inc.)

 アスカは「ホンマに戦えてよかった。マジで」と日本語でつぶやくと、イヨも「ありがとうございます」と返した。さらに英語で「わしの後継者を探しとったんや。やっと見つけたで」と話すと「お前や~!」と再び日本語で言って、笑顔で「うれしい」とこぼすイヨの両肩を揺さぶった。

 続けて「お前でよかった。誇りに思うわ」と胸中を明かし「マジでありがとうね」と感極まった様子で、後継者の顔に両手で優しく触れた。イヨは「ダメージCTRL」時代の〝アスカ姉さん〟に戻った女帝に、感無量の面持ちで「ありがとうございます。アスカさんにそう言っていただいて光栄です」と日本語で感謝を述べる。「争っていても、私たちはいつだって家族」と両手でアスカの手を握り締めた。

 さらに「寂しくなるなあ。グッバイ、アスカさん」と、女帝に別れのあいさつ。アスカは「またな。頑張ってな。絶対、勝ってや。これからも頑張ってや」とイヨを抱き締めながら、エールを送る。最後はイヨの額にキスすると「また会おうね。じゃ、行ってきます」とスーツケースを転がしながら、通路のドアを開けていずこへと去った。イヨは去り行くアスカ姉さんの背に手を振り見送った。

スーツケースを転がし、去っていくアスカ(左)を見守るイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)
スーツケースを転がし、去っていくアスカ(左)を見守るイヨ・スカイ(©AbemaTV, Inc.)

 これにより、アスカがWWEマットを離脱したことは間違いない。自身のインスタグラムには、「バックラッシュ」後に撮ったイヨとの2ショット、スーツケースに詰め込まれた試合コスチュームの画像をアップ。加えて自身のX(ツイッター)には、会場で「アッカンベー」するGIF画像を上げて、制御不能な女帝らしくファンに別れを告げた。

 2015年9月にWWEと契約。日本時代の「華名」から「ASUKA」となり、数えきれないほどの偉業を達成してきた。この「別れ」は一時的なものなのだろうか。それとも――。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。