米国・AEWのAEW世界王者ダービー・アリン(33)が、すさまじいスピードでタイトルマッチを連発し、注目されている。

 4月15日(日本時間16日)の「DYNAMITE」で、MJFから試合時間わずか2分15分で同王座を奪取。そこからトマソ・チャンパ、ブロディ・キング、ケビン・ナイト、PAC、KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)と一気に5度の防衛戦を行い、強豪たちを退けてきた。

 しかも大激戦の連続。16日(同17日)の「AEW COLLISION」(メリーランド州ソールズベリー)では、サミー・ゲバラを挑戦者に迎え、ノーカウントアウトで早くも6度目の防衛戦に臨んだが、序盤から激しすぎる攻防を繰り広げた。

テーブル上でゲバラ(上)の超高層スワントーンボムを浴びるアリン(©All Elite Wrestling)
テーブル上でゲバラ(上)の超高層スワントーンボムを浴びるアリン(©All Elite Wrestling)

 まずはアリンが場外でテーブル上に載せられると、巨大なラダー上から飛んだゲバラのスワントーンボムを浴び、テーブル葬に処されて大ダメージを負った。

 反撃したアリンはゲバラにスコーピオンデスロックを仕掛けるが、疲労からかそのまま失神。何と前のめりに倒れ、サソリ固めを自ら解いてしまう。さらに場外のゲバラめがけてトペ・スイシーダで突っ込むも、挑戦者に届かず顔面からフロアに落下。またもダメージが重なった。

 それでもアリンは闘争本能だけで戦い続けた。ゲバラのファイヤーバードスプラッシュをかわしてテーブルクラッシュに追い込み、最後はコフィンドロップで激闘に終止符を打った。

 ただ、これで終わりではない。20日(同21日)の「DYNAMITE」&「COLLISION」3時間スペシャルでは、〝スピードボール〟マイク・ベイリーを迎撃し7度目の防衛戦を予定。ベルトを守れば、24日(同25日)のPPV「DOUBLE or Nothing(DON)」(ニューヨーク)では、前王者MJFを相手にV8戦に臨む。

 39日間で実に9度のタイトルマッチ。異様なハイペースで、「車輪が外れるまで突っ走る」の宣言通り、戦う王者ぶりを見せつけている。これにはAEWファンも熱狂するばかり。アリンは昨年5月18日にプロレスラーでは初となるエベレスト登頂に成功し、プロレスファン以外への知名度も高めた。

 DONでは髪をかけてのヘアーマッチ。173センチ、77キロの小柄な王者は「俺はこれを愛している。世界王座を失うリスクがあっても、大好きだから戦うまでさ」と、AEWそしてプロレスへの忠誠を誓っている。