米国・AEWの「AEW DYNAMITE」(ワシントン)が15日(日本時間16日)に放送され、ダービー・アリン(33)が悲願のAEW世界王座を獲得した。

 2019年からAEWマットのトップ戦線で活躍しカリスマ人気を得てきたが、最高峰の同王座は手にしていない。現王者のMJFは、12日(同13日)のPPV「DYNASTY」でケニー・オメガの挑戦を退けて防衛。試合後にアリンが次期挑戦者に決まったが、この日の「DYNAMITE」での王座戦実現を要求した。

 MJFは得意のマイクで何だかんだと理屈を並べてこれを拒否。だが、実況席のブライアン・ダニエルソンがトニー・カーン社長のメッセージを発表して、メインイベントでの王座戦を命じた。MJFが拒否すれば、王座をはく奪するとし、アリンに追い風が吹いた。さらにバックステージではプロレス界のレジェンドでアリンの〝メンター(助言者)〟スティングから激励を受けた。

 ゴングが鳴ると、MJFはいきなりレフェリーにタイムアウトを要請。トランクスからトレードマークのダイヤモンドリングを取り出し、レフェリーに手渡した。正々堂々と戦うと思いきや、レフェリーが場外のスタッフにリングを渡している隙に、卑劣な急所蹴りだ。アリンはもん絶するが、同じくレフェリーの死角をついてお返しの急所打ちを見舞う。

MJF(下)にコフィンドロップを放つダービー・アリン©All Elite Wrestling
MJF(下)にコフィンドロップを放つダービー・アリン©All Elite Wrestling

 すぐさまタッグパートナーだったスティングの必殺技、スコーピオンデスドロップで追撃。コーナーに駆け上がって、コフィンドロップをくらわせた。大チャンスに続けてコフィンドロップを連発。合計4発も叩き込んでMJFをKOすると、ヘッドロックの体勢から一気に丸め込め込んで3カウントを奪った。

 何と試合時間がわずか2分15秒で、王座奪取に成功。アリンが歓喜に浸っていると、バックステージから仲間のブロディ・キング、オレンジ・キャシディ、TNT王者ケビン・ナイト、マイク・ベイリーらにヤングバックス(マット&ニック・ジャクソン)まで現れ、初戴冠を祝福した。

独特のポーズでアリンを指さし祝うスティング(右)©All Elite Wrestling
独特のポーズでアリンを指さし祝うスティング(右)©All Elite Wrestling

 最後はスティングも花道から登場しリングインした。24年3月に引退後もアリンのピンチには度々姿を現し、元相棒を救ってきた。おなじみの白いペイントと白髪のレジェンドは、アリンと熱い抱擁。独特のポーズでアリンを指さし、人気者の初戴冠を祝っていた。