女子プロレス「スターダム」3日後楽園ホール大会の「5★STAR GP 2026」レッドスターズBブロック公式戦で、上谷沙弥が渡辺桃と引き分け。約2か月続いた極悪軍の内紛は大団円で決着した。

 2人は共に同門の極悪軍「H.A.T.E.(ヘイト)」に所属しているが、6月代々木大会の試合中の誤爆をきっかけに対立が表面化。この日公式戦で雌雄を決することとなった。

 試合は序盤からフルスロットル。上谷がチェーンで絞り上げれば、渡辺もバットで殴打。手段を選ばぬ攻撃の応酬を見せた。上谷は渡辺の低空ドロップキックを避けてフットスタンプ。ドラゴンスープレックスでの反撃はひらりと着地し、旋風脚を頭部にズバリと決めた。

 両者一歩も譲らぬ意地の張り合いは、ヘイトの刀羅ナツコがパイプいすを投入し混沌状態に。渡辺からのいす攻撃を一度は手で受け止めたものの、2発目が決まる。さらにはピーチ・サンライズで叩きつけられ、上谷はフォール寸前となった。

 しかし今度はヘイトの流悪夏がレフェリーの足を引いて妨害。九死に一生を得た。そのまま連係攻撃から雪崩式のフランケンシュタイナー、スタークラッシャーをさく裂させる。しかしこれもカウント2で返された。激戦は顔面に蹴りを入れたところで15分時間切れの引き分けとなった。

 激闘を終えた2人は試合後、熱いを抱擁を交わした。先にマイクを握った渡辺は「上谷やっぱりお前が一番強いよ。このいろいろあった1か月くらい、私もいろんなこと考えたよ。もうわかるよね、いっぱい考えた。だけど試合してみて、こんな強いヤツの隣にいる他ねえだろ。私はこれからもそのつもりだけど、上谷はどう?」と問いかけた。

試合後、リング上では悪の大団円
試合後、リング上では悪の大団円

 上谷も「こっちだって、もちろん同じ気持ちだ」と応じた。さらに「今日戦ってみて、改めて一緒にやりたいことも見つけた。今はあえて口にはしないけど、これからもヘイトとしてよろしく」と笑顔。観客の〝ヘイトコール〟の中、刀羅、流悪夏とともに4人で肩を組んだ。亀裂を乗り越えた悪の軍団は、再び一枚岩となった。