〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンが多方面に面倒な言葉を放った。

 カシンは24日、GLEATの五反田大会で伊藤貴則と組み、クワイエット・ストーム、ヴァンヴェール・ジャック組と対戦。相変わらずの支離滅裂なファイトで敵味方はもちろん観客まで幻惑しながらも、ジャックに腕十字を仕掛けるなどして会場を沸かせる。多少の誤爆はさておき、最後は伊藤がジャックを原爆固めで仕留めた。

 試合後もリングサイドやコメントスペースで大乱闘を繰り広げてストームとジャックを排除したカシンは、困惑する伊藤に「俺たちでタッグタイトルを狙おう!」とG―INFINITY王座挑戦を呼びかけ。「え、本当にですか?」と戸惑う伊藤に「ホントに、ホントに」と応じた。

 その後カシンは「まあ、いくらタッグを狙うって言っても次の後楽園が最後なんだけどな。今の所は」と小声でつぶやきながら取材に応じる。まず、この日のメインでも試合が行われたGLEATと「チーム・ノア」の対抗戦に触れて「全く話題になってないじゃないか!」と、いきなりぶった切りだ。さらに「もっと選手が積極的に動かないとダメだろ。生き残るためには、上から言われた通りにやってるようじゃダメなんだよ!」とダメ出しした。

 この日のカシンは絶好調だ。続けて「〝生き残る〟と言えば、藤田だな」と現在ノアのシングルリーグ戦「N―1 VICTORY 2026」に出場中の〝野獣〟藤田和之に言及。ここまで1勝4敗と振るわない盟友を「何かにモヤモヤしてるんじゃないの? 生き残るためにも、モヤモヤしてる場合じゃないんだよ」と糾弾だ。その上で「自分で稼げよって。稼げるんだから。残り何年できるか分からないんだから、ノアの言いなりになっているんじゃない!」とカツを放った。

 そんなカシンと言えば8月15日に行われた天山広吉の引退試合に駆けつけてセレモニーに参加した。久々に古巣・新日本プロレスのリングに上がって注目を集めたが「一応、営業活動はしましたよ。ちゃんと(棚橋弘至)社長ともみんなの前で握手したし。ほかにもみんなと握手してきました」と〝ロビー活動〟を行ったことを報告。その詳細を「武藤(敬司)さんに『お疲れ様です!』ってあいさつしたら『おう…』って言ってました。馳(浩)さんにあいさつしたら『はい』って言ってましたね」と明かした。

 その上で「長州(力)さんからは『俺の前でマスクを取る気はないのか?』って言われたから『すいません』って1枚取りました。その下にもマスクしてたんだけど。そしたらもう、なんにも言われなかったです」となんとも言えないエピソードを披露。総じて「とにかくみんなとあいさつできてよかった。態度が悪かったのはタイチくらいだ。あのヤロー…」と怒りを隠さない。それでも「とにかく、天山の最後の試合を見れて良かったですよ」と同世代の最後の雄姿を思い出しつつうなずいた。

 この言葉でカシンは「最後と言えば、青木君の〝最後の試合〟も見たかったけどな」と9月10日の「超(スーパー)RIZIN.5」で朝倉未来と対戦し1ラウンド2分39秒でTKO負けを喫した〝バカサバイバー〟こと青木真也についても口を開く。

朝倉未来にKO負けを喫した青木真也
朝倉未来にKO負けを喫した青木真也

 近年は青木の格闘技戦でのセコンドを任されたカシンだが、今回はその依頼はなし。代わってセコンドにはエル・リンダマン、上野勇希、鹿志村仁之介がついた。これに「青木君からは突然LINEが来て『残念だったな、解任だよ』ってセコンドを解任されたんだ」と暴露。そして「〝しょうがないな〟と思って、セコンドを見たらリンダマンとかでさ。〝そう来たか〟と思ったな。俺は泣けないからな。あの人たちは泣ける。その差だったんじゃないかな」と解任の理由を分析。最後にその試合については「そんなに見てないけど、いつも通りじゃないか? 殴られて…。無理しないケガしない木戸(修)さんのスタイルで」と話すと、五反田の雑踏に姿を消すのだった。