RIZINフェザー級王者・鈴木千裕(24)の発言が波紋を呼んでいる。「不良やヤンキーが輝く時代になって格闘技の質を下げている」などと問題提起し、元格闘家の魔裟斗(44)も同調。9日、新格闘技イベント「FIGHT CLUB」(19日、会場非公開)のYA―MAN戦に向けて都内の「JAPAN TOP TEAM(JTT)」で公開練習を行った朝倉未来(31)まで反応する事態になった。この一連の騒動を〝バカサバイバー〟こと青木真也(40)が忖度なしにぶった切った。

左から白川陸斗、朝倉未来、西谷大成
左から白川陸斗、朝倉未来、西谷大成

 鈴木は4日のRIZINアゼルバイジャン大会でヴガール・ケラモフに1ラウンドKO勝ちして王座を奪取。試合後〝不良やヤンキーが輝く時代〟発言をブチかまし、「まじめにやっている人が報われる格闘技界をつくりたい」と言い切った。鈴木の意見に魔裟斗が同意するコメントをし、賛否を呼んだ。

 9日には、未来が言及。自らとそのイベント「Breaking Down(BD)」を意識しての発言にもかかわらず「そう思う選手がいるのは素晴らしいと思います」と絶賛。「BDって、朝倉未来より数字を持っちゃっているのでプロ格闘家として悔しいのはあります」と口にした。

 この一連の騒動に噛みついたのが青木だ。「お前らは何を言ってるんだ。そもそも対立構造にするのがおかしいだろ。まったく別のジャンルの物なんだから」と声をしゃがれさせる。「プロ格闘家の大会」と「不良が集まるイベント」を比較すること自体が間違いだというのだ。それをふまえ「格闘技に救われた人がいるのと同じで、BDとかアウトサイダーに救われる人もいるんだ」と力説した。

 もし、鈴木や魔裟斗の言う「まじめにやっている人が報われる格闘技界」だけになった場合、上がる舞台のなくなる不良が出てきてしまうと指摘。「そうなったら、BDで救われるべき人が救われなくなって困っちゃうだろ。かわいそうじゃないか。だから対立構造を作って騒ぐのは間違ってるんだ」とバッサリ。両ジャンルに存在意義があると主張した。そして「大体、魔裟斗は〝反逆のカリスマ〟じゃなかったのか? 不良だったじゃん」と強烈なツッコミを入れた。

 舌鋒は止まらない。JTTは未来の「海外の(練習環境が全て整った)メガジムのような環境をつくる」という意思で「トライフォース赤坂」から改革した。青木は「ピントがズレてて面白いよね。今さらトップチームっていう。〝王道ストロングスタイル〟とか〝闘魂スタイル〟とか言っちゃうセンスに似ている」とメガネを光らせる。

 2000年代に北岡悟、今成正和らと「ニッポン・トップ・チーム」を結成していたことを蒸し返されると「俺たちはふざけてやってたから、それをまじめにやられると恥ずかしくなっちゃうよ」と照れた。

 また「アメリカン・トップ・チーム」のようなメガジムを日本につくることについて「難しいと思う。格闘技の経済の中心が米国にある以上、いい才能は向こうに行くわけだし。日本だと既得権益もあるしね。ほかのジムだって稼ぎたいじゃん」と分析。最後に「今JTTに集まってるのって〝イッチョカミ〟したいヤツだと思うんだよ。俺もイッチョカミしたい。JTTに入れてくれ!」とアピールし、湘南藤沢方面に自転車で走り去った。