左肩負傷で長期欠場中の新日本プロレス・YOH(35)が、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)にまさかの「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」制覇エールを送った。

 YOHは4月両国大会でSHOに挑戦したが、試合開始早々スライディングドロップキックを放った際に左肩を脱臼。かつて名タッグ「ロッポンギ3K」として活動した元パートナーとの注目の王座戦は、わずか96秒で無念のレフェリーストップ負けとなった。

 たもとを分かったライバルとの大一番が不完全燃焼に終わった悔しさは半端ではなかった。「ようやくだったんですよ、彼とベルトをかけて戦うのが。夢の一つだったし、全てがそろった時に僕も気合が入りすぎたのかもしれないですね。あおり方にしても何にしても、YOH史上一番良かったんじゃないかと振り返っても思うんですけど、その結末がああなってしまったので、本当申し訳ないなと。その日はかなり落ち込んだっすね。2日落ち込んだらコロッと直ったんですけど」と当時を振り返る。

 診断の結果は「左肩関節前方脱臼」および「関節唇損傷」で全治3か月。夏以降の復帰を目指しリハビリに励んでおり、最近になってランニングとチューブトレーニングが解禁になったという。

 エントリーされながら出場がかなわなかったBOSJの試合ももちろんチェックしており「一ファン目線で見たら普通に面白いっすね。ここに入りたかったっていうのもあるんですけど、そこは分離して考えないと焦っちゃうので。今は来年に目を向けて、ベストコンディションをつくり上げることに集中してます」と笑顔ものぞかせた。

 そんなYOHが最も熱い視線を送るのは、やはりSHOだ。「ハウス・オブ・トーチャー」のメンバーとしてリーグ戦を荒らしまわる極悪王者はここまで4勝3敗(うち不戦勝1)。連日にわたり反則ファイトを繰り返し、各会場でブーイングを浴び続けているのだが…。

「前にも増して魅力的になったなと。Bブロックの中でも存在感はずぬけている気はしますし、今年のBOSJはSHO君が引っ張ってるなって気はしますね」と独自の見方を示した。

 いささかゆがんでいるのではないかと思えるほどの高評価の裏には、SHOにベルトを持ち続けてほしいという願いも込められている。不本意な結末に終わった王座戦の再戦は、復帰を目指す上で大きなモチベーションの一つだ。

 YOHは「僕はSHO君に優勝してほしいですね。王者のまま待っていてもらって、両国の続きをしたいと思っているので。僕は唯一の応援団です、SHO君の。世界中の誰からも応援されなくても大丈夫。僕だけはSHO君を応援してるから」と言い残すと、何かに吸い込まれるように「串カツ田中」の店内へと向かった…。