女子プロレス「スターダム」の〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥が、ワンダー王者の羽南へ〝踏み台〟のラク印を押し付けた。激戦続く祭典「5★STAR GP 2026」3日後楽園大会では、不和が続いた渡辺桃との決戦に引き分け。極悪軍「H.A.T.E(ヘイト)」の内紛に決着をつけた。後顧の憂いを絶った不死鳥が見据える次の〝獲物〟とは――。

 祭典にブルースターズBブロックから出場中の上谷は、前回大会覇者で同門の渡辺と激突。6月代々木大会で試合中の誤爆をきっかけに対立が表面化した2人の一戦は大激戦に。ヘイトの刀羅ナツコ、流悪夏の介入の末、15分時間切れの引き分けに終わった。

 試合後、上谷は渡辺と熱い抱擁を交わし大団円。亀裂が入った極悪軍が再び一枚岩に戻った。取材には高慢に振る舞いなが らも「この1、2か月、赤いベルトを落としてから少なからず(気持ちが)落ちていた。その焦りを桃にぶつけていた部分があった」と反省。「今日戦ってみて、見ている方向が同じだということも改めて分かった。一緒にかなえたい〝悪夢〟も見つかったな」と内容こそ明かさなかったものの、さらなる邪悪な未来を見据えていた。

 一方、肝心のリーグ戦は黒星こそついていないが、ここまで2勝2分け。「2週連続で後楽園のメインで引き分けっていうのは決めきれないもどかしさもある」と歯がゆさを隠さない。祭典制覇の先に、4月横浜大会で失冠したワールド王座の回収を義務付け「赤いベルトが私の人生だからこそ、今でも横アリの負けは心に深く刻み込まれてる。赤に対する執着心をむき出しにして、ここから逆襲していく」と不敵にほほ笑んだ。

 今後のリーグ戦では〝白のベルト〟ワンダー王者の羽南との公式戦(16日、浜松)も控えている。しかし「ベルトを巻いているとはいえ、実力に関しても明らかな差がある。軽くサクッと踏み潰すよ」と鼻で笑った。

 上谷と羽南のシングル戦と言えば、昨年9月にTBS系「ラヴィット!」内で地上波生中継された試合が記憶に新しい。プロレス界の枠を超えて話題を呼んだ試合に勝利した上谷は「あの時の羽南は沙弥様が光り輝くための踏み台だった」と当時を振り返る。その上で「今回は私が王冠を手にするための踏み台になってもらおうか、ハッハッッハー!」と高笑いだ。内紛を乗り越えた不死鳥が、再びスターダムの頂点を目指し飛び立つ。