ノア9日の後楽園ホール大会でGHCヘビー級王者シェイン・ヘイスト(40)に挑戦する「ロス・トランキーロス・デ・ハポン」の内藤哲也(44)が意味深発言だ。古巣の新日本プロレスに強い思い入れを持ってきた男が、国内他団体の最高峰王座を奪取すれば、さまざまな〝科学反応〟が起こることは確実。かつて武藤敬司は同王座奪取の3日後にノアへ電撃入団したが、内藤にもまさかの可能性が急浮上した。
決戦を直前に控えた内藤に取材を申し込むと、いつものように聖地・ファミレスに招集がかかった。シェインには新日本時代の2023年にG1クライマックス公式戦で敗戦。その後のIWGP世界ヘビー級王者時代に、再戦を受けなかったことを糾弾されていたが「俺は別にシェインの挑戦を拒否するなんて一度も言ってないですよ。あの時の負けはちゃんと覚えているし、いつかリベンジしたいと思ってましたから。時間はたちましたけど、同じ後楽園ホールでチャンスが来ましたね」と腕をぶした。
国内他団体のシングル王座に挑戦するのは、20年のキャリアでも初めてのこと。「GHCに関しては、ファン時代も含め思い入れはゼロですよ。ただ、今年1月からノアのリングに上がるようになって、徐々に興味が湧いてきたのは事実ですね」とハンバーグをほお張る。そして「新日本プロレスにこだわり続けてきた男が、もし今回のタイトルマッチに勝ったら、ノアのど真ん中に立ってしまうわけで。そうなったら周りの選手やノアに来ているお客さまはどう反応するのか、というのは楽しみかな」と目を輝かせた。
周囲だけでなく、内藤自身に変化が起こる可能性もある。内藤がかつて憧れ、引退試合の相手も務めた武藤は、21年2月12日に58歳でGHC王座を初戴冠すると、その3日後にノアへ電撃入団し業界に衝撃を与えた。
昨年5月の新日本退団後、フリー活動が続いている内藤は「現時点でその考えはゼロですね。所属というのは19年経験したし、今の経験がすごく新鮮で楽しいと感じてますから」としながらも、ベルト奪取後の〝心変わり〟も完全には否定しないという。
「武藤敬司という選手が、どれだけ所属にこだわっていたのかは知らないですからね。ただ言われてみたら、GHCヘビー級というベルトにはそれだけの力があるのかな?という興味もありますね。まずは取ってみないと分からないですが」とオレンジジュースを飲み干すと、こう続ける。「タイトルマッチが8月9日ですか…。もし仮に取ったら、12日はいろいろニュースをチェックしておいた方がいいんじゃないですか?」と不敵な笑みを浮かべた。
コーヒーゼリーまで食べ終えた内藤は「それにしても今年は暑いね…。せっかく涼んだのに車内が暑かったら台無しだから、俺が冷房効かせておくよ」とひと足先に駐車場方面へ。もちろん呼びに戻ってくることはなく、テーブルの上には伝票だけが残された。












