新日本プロレス19日の北海道・室蘭大会で、Yuto―Ice(29)とOSKAR(28)の「ノックアウト・ブラザーズ(K.O.B)」が真壁刀義(53)、矢野通(48)組に勝利を収めIWGPタッグ王座(現王者はHENARE&グレート―O―カーン)への挑戦権を獲得した。

 セコンドに本間朋晃を連れかつての極悪軍GBHモードで現れた真壁&矢野との次期挑戦者決定戦は、大荒れの展開となった。場外でIceが矢野に顔面蹴りを見舞うと額から流血。これで怒りのスイッチが入った矢野に場外でイス攻撃を浴び、Iceも激しく流血してしまう。

 25分過ぎ、Iceはバズソーキックで真壁をフォールするも、本間が場外からレフェリーの足を引いて妨害。ならばと本間と激しい打撃戦を展開し、事実上3対2の戦いへと突入する。劣勢に陥ったIceは真壁のキングコングニードロップを回避し、OSKARとの合体技K.O.Bを狙う。

 ところがここで何と室蘭市出身で元GBHの〝怨念坊主〟飯塚高史が電撃登場。アイアンフィンガー・フロム・ヘルこそ回避したIceだったが、魔性のスリーパーに捕獲され窮地に。さらに飯塚のモンゴリアンチョップ、真壁のチェーンラリアート、矢野の鬼殺しと怒とうの猛攻にさらされ真壁にキングコングニードロップを突き刺された。

電撃登場し、モンゴリアンチョップをYuto-Ice(中)に叩き込む飯塚高史(右)
電撃登場し、モンゴリアンチョップをYuto-Ice(中)に叩き込む飯塚高史(右)

 これで勝負ありかと思われたが、OSKARが間一髪でカット。飯塚と本間の同士討ちを誘い、ベルリンフォールで矢野を排除することに成功する。孤立しながらも粘る真壁のラリアートをIceが回避した直後、ついに合体技K.O.Bをさく裂させ、大乱戦に終止符を打った。

 試合後のリング上でマイクを握ったIceは「GBH、お前らやっぱり強いし、怖いし、ヤベえな。新日本には今までいろんなスタイル、いろんなレスラー、レジェンドがたくさんおるけど、この俺はお前らのプロレス見てきたんだよ。お前らのプロレスやからこそ心躍って、救われたんだよ、俺は。だからどうしてもGBHとやりたかったんだ」と対戦相手を称賛。

 その上で「情けねえけどよ、上のヤツらに与えてもらったものは返せねえんだよ俺は。だからよ、今の下のヤツに伝え、お前らファンに与えてやるよ。安心しろ、俺がすべてカネに変えてやる。それが俺自身の、自分勝手で自己満な義理の通し方だ。だからよ、もし中途半端なことやっとったらよ、お仕置きか? オイ。またリング上でヤキ入れてくれや」とメッセージを送りつつ「このGBHに勝ったんだ。エンパイア何かに負けるわけねえやろ」とIWGPタッグベルト取りを予告していた。