新生ゼロワン夏の伝統リーグ戦「火祭り2026」優勝決定戦(7日、東京・後楽園ホール)では、中嶋勝彦(38)が田中将斗(53)を死闘の末に下し、初出場Vを飾った。

 Bブロックでエントリーしたリーグ戦では4勝1敗の得点8で突破。過去5度の優勝を誇り、Aブロックを3勝2分けの無敗で勝ち上がった〝弾丸戦士〟とのV決定戦に駒を進めた。5月2日の浦安大会ではタッグ戦でフォール勝ちしているが、試合前の握手を拒否して並々ならぬ緊張感を漂わせた。

 田中のホームリングとあって、開始早々から「マサト」コールが起きるなど中嶋にはアウェーの状況だったが、振り払うように得意のキックを連発する。さらに監獄ロックで田中の脚に照準を絞って攻め立てた。これが功を奏して、田中のスピードは封じられていく。

 だが田中のスピアー、スイング式DDTをくらって劣勢を強いられる。場外戦でも圧倒されるが、スーパーフライを決めさせず、雪崩式ブレーンバスターで放り投げた。白熱の攻防は中嶋のキックと、田中のエルボーの壮絶な打ち合いに。田中のスーパーフライをカウント2でしのいだ中嶋は、スライディングDを寸前でかわして強烈な右の張り手一発。最後はバーティカルスパイクからこん身のノーザンライトボムを決め、3カウントを奪った。

最後はノーザンライトボムで決めた中嶋勝彦(©博文社)
最後はノーザンライトボムで決めた中嶋勝彦(©博文社)

 2月末の初参戦から約5か月でゼロワンの頂点に立ち、初めて「火祭り刀」を手にした。試合後は「火祭りアンコールランブル」を制した黒潮TOKYOジャパンから22日の新木場1stRING大会での一騎打ちを求められ、渋々ながらもこれを受諾。最後は「IGF(猪木元気工場)の猪木啓介社長から許可を得ているんで」と、何と故アントニオ猪木さんの代名詞「1、2、3、ダー!」で締めてみせた。

 バックステージでは「俺は歴史ある火祭り刀をなぜ手にしているのか、リング上で考えた。ゼロワンには古き良き流れ、歴史、いいものはある。だけど、悪しきものをなくさないとね。そのために俺はこの火祭り刀を手にしたと思っている」と初Vの喜びを語った。

 さらにはゼロワン創設者で〝破壊王〟こと故・橋本真也さんの名言「破壊なくして創造なし」を挙げ、「初出場、初優勝、初火祭り刀、これが中嶋勝彦の最初の破壊だ。この先どうなるかわからないし、俺もわからない。だけど、この火祭り刀を持った責任はしっかりと果たす」と宣言。今後もゼロワンを〝破壊〟し、新たなゼロワンを創造すると誓っていた。