パ首位を快走するソフトバンクは28日のオリックス戦(京セラドーム)に2―0で競り勝った。貯金を再び今季最多の「30」とし、優勝マジックも1つ減らして「20」。前田悠伍投手(21)が7回4安打、無失点の快投で開幕から無傷の11連勝を飾った。今季15試合目の先発でハーラートップタイの11勝目。高卒3年目、昨秋に左ひじを手術したこともあり、適度に登板間隔を空けながらのシーズンのため規定投球回到達は難しいが、最多勝のタイトル獲得が現実味を帯びてきた。
初回に4番・栗原の二塁打で奪った2点を守り抜いた。試合後、小久保監督は「今日はもう悠伍。(7回攻撃の)無死三塁で無得点に終わった直後に全球マックスでいっていた」と勝負どころの三者凡退に脱帽。「主力みたいな風格が出てきた」と評したように、チームを鼓舞する投球だった。
価値ある白星をもたらした。この日の勝利で今季のオリックス戦は通算9勝9敗。唯一負け越していた難敵との星勘定を五分に戻した。残り試合数がカード別最多の相手だけに、嫌なイメージを払しょくする意義深い1勝となった。
前日のロッテ戦後、小久保監督は「これでちょっと落ち着きますね」と安どの表情を浮かべていた。26日の同戦で守護神・杉山が2点差を追いつかれてセーブ失敗。不穏な空気が流れたが、27日は同じ2点差のシチュエーションをきっちり三者凡退に封じた。時間を置かず守護神が雪辱を果たし、チームに落ち着きが戻って迎える次の試合に勝つか、負けるか――。勝敗によってラストスパートの勢いが変わってくるだけに、前田悠の7回零封のパフォーマンスは見事だった。
女房役の山本祐大捕手(27)は「重圧のかかったところで自分の力を発揮するところはさすが。チームが大事な時や自分が招いたピンチでギアを1段階、2段階上げられるところは『投手の本質』としてすごくいいところ」と目を細める。
日本代表も経験した捕手は、DeNA時代に今永(カブス)や球界を代表する左腕・東の球を受けてきた。「2人もそうだった」。一流投手に通じる資質がすでに備わっているからこそ、無傷の連勝記録は簡単には止まらない。本人は「準備できたことを試合で出せているのが要因」と謙虚だが、負けない理由が確かにある。












