阪神は首位攻防戦となった28日の巨人戦(甲子園)に4―1で勝利。2連勝で巨人とのゲーム差を「2・5」に広げ、最短29日にマジックが点灯する。
虎のリードオフマン・近本光司外野手(31)がバットで魅せた。初回はカウント1―1からG先発・ハワードの133キロのスライダーを捉えた。打球は弾丸ライナーで右翼ポール際に突き刺さる先頭打者本塁打。「あのコース、あの球種を捉えてその打球が飛んでいったということが自分の中では想像していなかったので、それに対してビックリしました」と振り返った。
藤川球児監督(46)も「久しぶりの甲子園で相手も巨人。いい緊張感の中で近本の先頭打者本塁打が非常に大きかったですね。空気がぱっと晴れた一発でした」と絶賛した。
近本は4回にも2番手・西舘から右前打で出塁し、約1か月ぶりとなった聖地での一戦で5打数2安打1打点と力強さを発揮。「あと1か月ぐらいありますけど、チームが勝てるように貢献していきたいです」と表情を引き締めた。
まさに〝ケガの功名〟だ。今季も開幕から1番打者を任されたが、4月26日の広島戦(甲子園)で死球を受け、左手首を骨折。戦線離脱を余儀なくされたが、リハビリを重ねて7月11日に一軍復帰を果たした。
そんな中で打撃フォームの大改革も行った。離脱前はバットのヘッドを投手に向けて構えていたが、スタンダードな構えにフォームチェンジ。球界の大物OBも「ケガする前は頭の前にバットがあったけど、今はその時と比べてバットが出やすい形になった。元々のフォームはバットが出にくくて振り遅れやすいフォーム。ケガしていろいろ考えてあの形になったんだろう」と話す。
復帰後は試合を重ねるごとに調子を上げ、打率2割8分3厘、2本塁打と上昇気流に乗っている虎の背番号5。同OBは「このフォームは近本に合っていると思うし、ここから(打率)3割も到達できる」と断言した。
負傷を経て新たな打撃フォームを手にした虎のリードオフマンが、悲願の連覇に向けて虎打線をけん引する。












