勝負の9月への助走開始だ。パ2位の西武は28日の楽天戦(ベルーナ)に8―4で快勝した。

 この日は故障から復帰3試合目の5番・林安可外野手(29)が大活躍。初回の先制7号3ランを口火に3回にも2点適時打と5打点と打線をけん引すれば、6月の交流戦Vの立役者で左有鉤骨骨折のケガから復帰の3番・長谷川信哉外野手(24)も復帰初戦でダメ押しの2点適時打を含む、3安打猛打賞で故障からの〝一軍帰還組〟が躍動した。

 これでチームは今月7日以来、3週間連敗なし。西口文也監督(53)も「みんなが戻ってきて、調子を上げていってくれたらというところ」とラストスパートへの手応えを口にした。2試合を残しすでに8月勝8敗と勝ち越しを決めたチームは、次なる〝山場〟へとむけ、動き出している。

 この日から、30日の引退試合を控えたチームの象徴的存在・栗山巧外野手(42)が一軍に合流したのに加え、外崎、滝沢、この日即先発で結果を出した長谷川の野手3選手が再登録された。

 なかでも、再調整前まで、二遊間の要としてだけでなく、打率2割8分4厘と打撃でも高打率を残していた滝沢や、交流戦打率3割6分7厘と2本塁打9打点と打ちまくり、チームの交流戦初Vの原動力となった長谷川は「ウチに『レギュラー』と呼べる選手がいるとすれば、ネビンと(滝沢)夏央、長谷川ぐらい」(鳥越ヘッド)と、コンディションさえ万全ならば、今季のレオ打線では常時、スタメンを張る存在でもある。このタイミングでの〝一軍再集結〟は当然、来る最終盤を意識してのものだ。

 残り24試合で首位と6ゲーム差。9月4日からは首位・ソフトバンクと敵地での直接対決3連戦を控え、月が変わるや否や、覇権の行方を占う大一番を迎える。この日から来週末までの4戦は、ベストメンバーで臨むための大切なチームの醸成期間となりそうだ。