V使者となるか――。ドジャースに電撃加入した最強左腕、タリク・スクバル投手(29)の代理人で剛腕として知られるスコット・ボラス氏(73)がトレードに込められた狙いを明かした。地元紙「カリフォルニア・ポストが4日(日本時間5日)に報じたもので本人、そして球団にとって「ウィン・ウィン」であると強調している。
ワールドシリーズ(WS)3連覇に向けて昨季まで2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたスクバル(前タイガース)を獲得したドジャースは、3日(同4日)が期限となったトレード市場でも主役の座をかっさらった。
米メディアやファンの間で賛否は絶えないが、スクバルの移籍を水面下で動かしたボラス氏は「ドジャースとタリクの双方にとってお互いをよく知り、将来がどうなるか明確な見通しを立てられるようになったのは素晴らしいことだ」と自画自賛した。
2018年のドラフト9巡目(全体255位)でタイガースに入団したスクバルは、WSと無縁のキャリアを歩んできた。一方でドジャースはWSの頂点だけを見据えて前進を続けている。ボラス氏は「彼は生粋のタイガースファンだった」と語りつつ「これで彼は自身の目標であるワールドシリーズ優勝を目指すことができる」「彼は勝利を収めてきたが、まだ最高の栄冠を手にしていない」と語った。
しかもスクバルがタイガースでWSを制覇できなかったからこそ、ある意味で〝優勝慣れ〟したドジャースにさらなる活力を与えるとみている。「優勝経験があるチームにとって、まだ達成していない選手がいるということはチームに気概をもたらすだろう。そうした選手たちをともにプレーすることで、多くの選手のやる気も引き出されると思う」。まさにどちらにもメリットがあるトレードだと自負している。
さっそくスクバルはこの日、敵シカゴでのカブス戦で移籍後初先発。同紙によると、試合開始前時点で観戦チケットの最安値は「54㌦(約8500円)」から移籍決定後に「106ドル(約1万6700円)まで跳ね上がり「驚異的な96・3%の上昇」という。今回のトレード劇の注目度の高さを物語る事象で、スクバルは荒波にもまれながら第2の野球人生を歩む。












